これで無料?民芸やアートを身近に楽しめる豊田市民芸の森

三河農家の建物

愛知県豊田市の民芸の森へ行ってきました。森と竹林の散策路と古民家があり、有名作家の民芸品が無料で見られるスポットでした。小規模なアート展や気軽なワークショップも楽しめます。駐車場も広いので車で行けます。アートや古民家に興味のある方だけでなく、赤ちゃん連れの家族もおじいちゃんおばあちゃんも一緒に楽しめそうな遊び場でした。

メインの建物は田舎家

豊田市民芸の森のメインは、この田舎家です。

民芸の森の田舎家

駐車場から歩いてきたところ。

玄関前のスペースが開けていて、明るい雰囲気。子どもさんが怖がらなくってよさそうです。

民芸の森の曲がり屋

青すい居という名前です。

実業家の本多静雄氏が、江戸時代からの自宅母屋を東北地方の曲がり屋に改築したもの。っていうとなんだか分かりにくいですね…江戸時代の家を、昭和の時代に改築した。その時、東北地方の曲がり屋にした。ってことですよね。

ここ豊田市は愛知県の三河地方です。東北地方のめずらしい建物を見ることができます。

豊田市民芸の森は入場無料です

豊田市の財政力の強さのため?民芸の森は入場無料です。すばらしい!

この田舎家ももちろん無料。一般的に、古民家の見学は入場料がかかることがほとんどですが、民芸の森では気軽に見学させてもらえます。

無料で見学って、家族連れにもうれしい。大人も子どもも、気軽に立ち寄って楽しめます。古い建物って珍しいから、子どもの勉強にもなりますよね。

アート展と民芸品

この田舎家の中ではアート展が開かれていました。

小規模なもので、一人の作家さんの作品が数点ありました。この日はリアルな猫の彫刻でした。作家さんの愛猫だそうです。

アート展は期間で入れ替えですが、常設の民芸品がすごい!

ショウケースに入っているものもあれば「置きっぱなし」って感じで、直に見られるものもあります。

「こののれん、めっちゃいいじゃん!」って興奮してたら、芹沢銈介でした…恥ずかしかったです。

掛け軸は棟方志功でした。

ショウケースに入っていた井戸茶碗となつめ(なのかな?陶器製だから濃茶入れ?)もすごくよかったです。もっとじっくり見たかったです。

逆さの大瓶

散策路には大瓶がひっくり返ってたり・・・

鬼瓦

立派な鬼瓦がたくさんありました。もっとたくさん、ズラリと並んでて圧巻でした!

三河地方の小農家の建物

旧海老名三平宅は、江戸時代後期の農家の建物です。でも海老名三平は剣術師範。

尾張藩校の剣術師範である海老名三平が、明治の廃藩後に住んだ建物が移築されています。

三河農家の建物

小農家の建物ということで、実物で見ても写真で見ても、雰囲気に変わりありません。

農家の内部

けど思いの外、天井などに風情がありました。

建物内の写真展示で鎧が紹介されていました。しかし内容はチェックしてません。すいません。

狂言舞台

民芸の森の中には、狂言舞台もあります。舞台にはシートがかぶせてありました。

能舞台

実際に狂言が演じられることがあるのでしょうか?

実業家の本多静雄氏が生きていた頃は、ご本人が創作した演目を、ご本人が演じたこともあるそうですが…芸術的な才能もお持ちだったのでしょうか?お金持ちのたしなみかな?

管理棟の床の間の不思議

管理棟って名前には、色気もなにもないのですが…

民芸の森の管理棟

床の間には杉本健吉の掛け軸がかかっていました。

杉本健吉の掛け軸

本多氏がオリジナル狂言を演じている絵。

添え書きと一緒に絵が書かれていて、吉川英治の新・平家物語の挿絵を思い出しました。

民芸の森の床の間

残念ながら床の間はこんな様子でしたが…9月下旬に扇風機。左の染め物が掛かっているのはテレビです。扇風機の足元にクリアファイルが転がっているのも、気取りがなくてリラックス感満載でした。

民芸の里には茶室がありますが、この管理棟の座敷でもお茶席できるようです。炉が切ってありました。

ワークショップ和紙のしおり作り

民芸の里では「森の体験コーナー」というワークショップが、管理棟で随時体験できます。

この日は無料で和紙のしおり作り体験をさせて頂きました。

7歳の子どもだけお願いしようと思ってたのですが、係の方が親切に勧めてくださって、大人も3歳の子も一緒に体験させてもらいました。

小原和紙のしおり

大人も子どもも、仕上がった作品は同程度でした…それもこれも、素材の和紙が素晴らしいからですよね!

豊田市の小原地区で作られている小原和紙です。愛知県では有名です。

和紙のワークショップ

「しおり作りが無料なのは、夏のワークショップ風鈴づくりの残りの和紙だから」と内情を教えてもらえました、楽しい。

でも小原和紙という素材に力があるから、残り物感はゼロでした。

端切れって大好き!偶然の形を活かしてモノを作るって、楽しいですよね。

ワークショップは有料(でもほんの100円)で、リースやつるし飾りも楽しめます。期間によって内容が変わるようなのでチェックしてみてくださいね。豊田市民芸の森イベント情報

手作りのトコ積み木

豊田市の間伐材を利用して作られた「トコ積み木」も体験できました。

トコ積み木

カタカナの「ト」「コ」の形をしています。

積み上げるだけでなく、組み合わせられるのが特徴で、創造性をはぐくむとか。

積み木の電車

うちの子たちは「ト」「コ」を活用できず、並べて遊んでました…

国産木材で手作りの積み木なので、自然やエコについて考える機会にもなりそうです。

豊田市民芸の森のまとめ

愛知県の豊田市民芸の森は、アートや民芸品で文化的な楽しみ、森や竹林で自然とのふれあいができます。忙しい毎日の疲れを、心身ともに癒やしてくれそうなスポットでした。

敷地が広すぎず、自然も文化も楽しめるので、古民家やアートに興味がある方だけでなく、家族三世代も遊べそうな場所でした。

子どもの無料の遊び場としては、外遊びも室内遊びも両方できるのは好条件。

木々に囲まれて日陰なので外遊びも日焼けの心配が少ないですし、夏はカブトムシも捕れるそうです。管理棟ではワークショップや積み木で室内遊びができます。畳敷きなので赤ちゃん連れでもお出かけできそうなスポットでした。

散策路は路面がよく整備されていますし、一周しても疲れない距離なので、おじいちゃんおばあちゃんでもヨチヨチ赤ちゃんでも楽しめます。

近くには豊田市民芸館もあります。民芸の森と一緒に訪問すれば、一日楽しめるコースになりそうです。



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