クローバーのつまみ細工プレートでつまみ細工を作ってみた

tumami top

つまみ細工の手作りが流行っていますが、遅ればせながら自分でも挑戦してみました。シルクやサテン、フエルトなど、布を変えてたくさん作りましたよ。接着剤を使わず、クローバーのつまみ細工プレートと針と糸で作りました。

つまみ細工とは?

つまみ細工は江戸時代に生まれた手工芸です。和装屋さんやおみやげ屋さんで見かける「いかにも日本的」なかんざしや髪飾りに使われていることの多いモチーフです。

私的にはこの「いかにも日本的」というテイストが苦手でした。洋服とのコーディネートが難しそうです。

しかし最近のつまみ細工は、作り方は変わらず、使い方が変わってきているのがいいと思います。

派手なデザインのかんざしは日常ではなかなか使いにくいですが、つまみ細工を1つだけあしらったヘアピンなら普段使いしやすいですよね。

つまみ細工は一見難しそうに見えますが、実は結構簡単に作れるので、近年ブームの手芸になっています。

つまみ細工の作り方

つまみ細工は、カットした布を折って、接着剤で貼りつけて作ります。

え、それだけ?知った時はちょっと肩透かしでした。

生活雑貨や手芸キットを販売しているフェリシモでも、つまみ細工のキットを販売しています。

私の勝手なイメージでは、フェリシモの手芸キットは初心者でも挑戦しやすいものが多いと思っています。

つまみ細工の基本的な作り方を見ても、フェリシモでキットが販売していることを考えても、つまみ細工はそれだけ気軽に挑戦しやすいものかと思います。

クローバーのつまみ細工プレート

実はつまみ細工の作り方を調べる前に、私は手芸屋さんで「つまみ細工プレート」なるものを購入しています。

tumami01

元々手芸や洋裁が好きなのですが、初めて挑戦する手芸だと不安があります。

そういう時は少しでもラクに作れるように、キットや道具を購入することが多いです。以前はたたみバッグのキットを購入しました。

手作りキットで、ヘリーバッグを作ってみた

キットを使うと細かい説明がわかるし、キットの内容によっては材料を用意する必要がないので、初めて挑戦する時はキットがラクちんです!オススメ!

プレートはキットじゃない

今回買った「つまみ細工プレート」はキットじゃないので、材料はセットに入っていません。

型紙プレートだけです。それでも「つまみ細工は初めてだから、簡単に作りたい」と購入してみました。

tumami02

ウラ面を見ると「順番どおりに縫うだけ!」との説明。これなら簡単につまみ細工を始められそうです。

私は「丸ひだつまみSS」というプレートを選びましたが、実は他にも種類があります。

5種類のつまみ方のデザイン+SS、S、Lの3サイズあります。

つまみ方によって仕上がりの印象が結構違います。個人的な感想としては

と思いました。

いろんな種類のプレートを買えば作品の幅は広がるのでしょうけど、まずはお試しなので私的に一番好みの形の丸ひだつまみを選びました。

基本デザインは小さめサイズ

クローバーのつまみ細工プレートはサイズが3種類ですが、一番コンパクトなSSサイズを選びました。パッケージにはできあがりサイズは直径3.5cmと書いてあります。

小さいサイズなら、大人が日常使いの髪留めに使いやすいサイズだと思います。

市販されているかんざしを見ても、大きいモチーフをドンっと使っているのは少ないですよね。小さめのつまみ細工を何個も付けたデザインが基本かなぁと。

使い道はさておき、縫い物に慣れていない人は大きい方が作業しやすいかもしれませんね。仕上がりも、華やかになりそうです。

つまみ細工にオススメの布

早速つまみ細工を作ってみます。

説明書によると、準備するものは布と糸。(書いてないけど、針やハサミも必要です)

tumami03

適する布と、適さない布も書いてあります。

適する布は「薄地〜普通時のやわらかい布」、適さない布は「中厚〜厚地、硬い布、目の粗い布」となっています。

絹で試しに挑戦

手持ちの布で使えそうなものを引っ張り出してみました。

tumami06

基本的に着物をバラした余り布です。素材は絹だと思います。極端に厚みはないし、やわらかさもあります。

tumami07

最初なので特に面白みもない、緑の布で作ってみます。透かして撮影しました。透かし模様が入ってるよ!

tumami04

キットを開封してみると、中身はプレートとアイデアレシピブックのみ。

シンプルです。

tumami05

でも説明はしっかり書いてあるので、手順はわかりやすいと思います。

布をカットします

tumami08

まずは布を6x6cmにカットします。

布の枚数が、花びらの枚数になります。適当に6枚にしてみました。

tumami09

切った布をプレートで挟みます。

tumami10

まっすぐに挟めません・・・

でも大丈夫!

tumami11

周りは切り落とされます!

使った布が薄くてまっすぐに切りにくかったのですが、神経質にキレイに切る必要はありません。

結局プレートからはみ出た、周りの布はカットしてしまうのです。

三角に折って、プレートに挟んだ時に針を通す穴にきちんと布が挟まっていたらOKです。

糸で縫います

次はいよいよ縫っていきます。

tumami12

説明を見ると何だか小難しそう・・・?

tumami13

そんなことはありません!プレートに書かれた番号を順番に針を刺していけば大丈夫です。

注意すべきは針を入れる場所。プレートには表裏があるので、それを間違えると大変なことになります・・・(これについては後ほど)

tumami14

縫い終わりました。

このまま糸をキュッと引っ張ると・・・

tumami15

布にギャザーが寄ります。これが花びらの1枚になります。

1つできると達成感がありますが、つまみ細工はこれからが本番。糸を切らないまま・・・

tumami16

次の布を縫います。

とにかくプレートの向きを間違えないように!出来上がった花びらにも表裏がありますよ!

tumami17

2つ目の花びらができました。

同じように繰り返して・・・

tumami18

用意した6枚分の花びらができました。

1枚目の花びらに縫いとめると・・・

tumami19

ほーら、お花ができたよ〜!

私の技術が至らないのもあるかもしれませんが、中心部分の見た目がイマイチですね。。。

tumami20

家にあったビーズを付けてみました。さっきよりは中心部分の見た目がマシになったと思います。

つまみ細工プレート、簡単です!

接着剤でつまみ細工

ネットでつまみ細工の作り方を調べると、布を折って接着剤で付けていくんですよね。

確かに針と糸を使うより簡単かもしれませんが、私は接着剤を使うと何故か失敗することが多くて・・・乾燥するまで我慢出来なくて、すぐに触ってしまうんです。

なので私には接着剤を使わないクローバーのつまみ細工プレートの方が向いていると思います。

接着剤が乾くのを待てない、せっかちな方は、針と糸で作るのがオススメです。

つまみ細工を量産してみた

つまみ細工作成は思ったよりも簡単でした。写真を撮りながら、ダラダラ作っても、30分もかからなかったと思います。

私が一番苦手なのは布をカットすることだよ!今回は特にガタガタに切られた余り布を使っているのも、余計に面倒になっていると思います。

とにかくつまみ細工自体にはそんなには時間がかからないことがわかったので、いろんな布で作っていこうと思います。

綿ツイル

綿素材の布を使ってみました。適度に厚みがあるので、綿ツイルだったと思います。

人形のお洋服用に使ったものの残り布で、細かい市松模様です。

tumami21

市松模様はそれとなくサイズが決まれば、直線に切るガイドがあるからカットしやすかったです。

tumami22

なかなかくどい花に仕上がりました。

中心部分は花の形のビーズです。家に使われずに放置されていた、20年くらい前のビーズだと思いますw

しかし柄物を使うと、無地とは印象がまったく変わりますね!

サテン2枚重ね

付属レシピに載っていた「あじさいのブローチ」が気になりました。

tumami23

よく見ると・・・わかりますか?花びらの内側と外側で色が違うんです!

どうやって作ってるの??

tumami24

説明を見ると「花びら用の布地を2枚重ねにして・・・」とあります。

図を見ると三角に折った布2枚を、微妙にずらしてセットしているみたいですね。

tumami25

こんな感じかな?

・・・我ながらスゴイ柄の布を選んだと思いました(笑)

サテンは手で折るくらいでは跡が付かずに滑ってしまうので、軽くアイロンかけました。

tumami26

ツルツルと滑りが良い生地なので、ちょっと挟みにくいです。

でも生地の厚みは薄いので、布を2枚重ねてもプレートで留められます。

あとは手順通りに縫います。

tumami27

2枚目の花びらまで作ってますが、ちゃんと外側と内側の色が違う状態になっています。

tumami28

「ストライプはつまみ細工には愉快すぎる柄かな?」と思ったけど、完成してみるとなかなか華やか。

おめでたい感じに仕上がりました。お正月飾りによさそうです。

サテンはカットがしにくい素材ですが、生地が薄くて縫いやすいです。

ツヤのある仕上がりが華やかで、洋装の小物にも合いそうです。

フェルトでつまみ細工

フェルトの小物はあたたかい雰囲気があって好きです。

ですが、つまみ細工プレートには不向きな素材との記載・・・そこを敢えて挑戦してみました!

tumami30

自分の趣味でつまみ細工を作ると派手な色ばかりになるので、わざと地味な色にしてみました。タケノコを作った残りのフェルトですw

フェルトは1枚の状態でも厚みがあるので、半分にカット。三角形の布をつまみ細工プレートに挟みます。

フェルトは切りっぱなしでもほどけてこないので、この作戦にしてみました。

tumami31

しかしフエルトは厚い!1枚分の厚みでもプレートは留まりません!

プレートを手でギュッと押さえながら縫いました。

tumami32

薄手の生地ならギャザーがキレイに入るのですが・・・フェルトは生地の厚みで、すぐにまっすぐの状態に戻ってしまいます。

手で押さえれば薄手生地と同じ状態になるので、ギャザーが取れないよう、押さえながら・・・なんとかなると信じてる。

tumami33

なんとか、なった・・・?

これは表側です。糸の引き具合が悪かったのか、中心部分が盛り上がってしまいました。

tumami34

でも裏から見れば・・・セーフじゃないですか?!

説明書にも裏側で使ってもいいと書いてあったし、これで行こうと思います。

まぁ裏側を使うつもりがなかったので、糸がめっちゃ見えてますが・・・

tumami35

フェルトを貼って、糸を隠しました。(ちょっと見えてるけど・・・)

なんとかなりましたね!

しかし適さない布と書いてある通り、フェルトはやはりつまみ細工には向いていないと思います。

ふんわりした質感で、かわいくできたとは思いますが、わざわざつまみ細工の技術を使わなくていいかなぁという感想です。

サテンxソフトチュール

ソフトチュールを使うとどんな仕上りになるのでしょうか?気になるので、作ってみました。

tumami38

透け感のある、やわらかいチュールです。近年だとスカートなどに使われていますよね。あと、台所のスポンジの外側もこんな感じですねw

フェルトのドットの入ったソフトチュールと、サテンを組み合わせて作ってみました。

tumami39

サテンとチュールを交互にしてみました。なかなか可愛く仕上がったと思います。

白のサテンとチュールの組み合わせは、ウエディングっぽい印象の花になりました。

ソフトチュールは生地が薄く、ギャザーがたくさん入ります。そのため花びらにボリュームが出ませんでした。

ソフトチュールだけで花を作るのなら、たくさんの花びらが必要ですね。

つまみ細工プレートでの失敗談

つまみ細工に慣れてきたのでどんどん量産していた時、ついにやりました・・・表裏の縫い間違えミス・・・

プレートには表裏があり、縫っていく手順が書かれています。間違えないように気を付けていたのですが・・・

tumami36

わかりにくいかもしれませんが・・・

正しく作っていればプレートの中心部分の「4−5」の間には糸が通らないようになっています。ところがこの写真では、思いっきり糸が通ってます。

この状態になるとプレートが外せません。

この時は、よりによって糸が2本取りでしたので、針を抜いてやり直すこともできませんでした;;

間違えてしまったことは仕方ありません!レシピにはちゃんと直し方・・・は載っていませんが・・・

tumami37

「糸が途中で足りなくなったら・・・」という説明を応用します。

正しく縫えている部分で一度玉止めをして、あとは説明通りに。最後に作った花びらの根本から新しい糸を通して、続きを作っていきます。

間違えても何とかできますが、間違えずに作業するのが一番です。

針を入れる順番を毎回確認しながら作業するのが大切だと思いました。

完成した花はどう使う?

素材や色を変えて、つまみ細工を量産してみました。

でも特に何に使うとかは考えておりません。付属のレシピでは

が掲載されています。

ブローチは、台のついたブローチピンを使う方が安定感があると思います。

tumami29

こういうの。接着する時は一般的な接着剤でもいいけど、グルーガンを使った方が乾燥が早くていいかもしれません。

あとは私的には指輪にしてもいいなと思っています。

tumami40

これは乗せているだけですが、なかなか可愛いと思うのです。

SSサイズでも指輪にするには大きめな気がしますが、布なので軽いのが魅力です。華やかさもありますね!

あとはバッグに飾っても可愛いと思います。

SSサイズのプレートしか持っていないのでバリエーションには限界がありますが、それでもいろんな使い道がありそうです。

他のサイズや違うデザインのプレートがあると、もっといろんな使い方ができそうですね。サイズ違いを組み合わせてペンダント作品を作ってみたいと思います。



この記事の評価

★★★★★

  

▲ページトップへ