着物をほどいて、着物リメイク

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タンスの整頓をしていたら素敵な着物を発見しました。しかし私は着物を自分で着れないし、着る機会もない。着物初心者どころか着物素人です。そこで思い切って着物のリメイクに挑戦してみることにしました!着物の知識がないのにリメイクできるのか、ちょっとドキドキです。

着物リメイクの手順

着物を洋服にリメイクをするには

  1. 着物をほどいて、布の状態にする
  2. 洗濯する
  3. 裁断する

という作業工程になります。

洋裁の経験はそれなりにあるし、作業工程だけで見れば何とかなりそう!頑張ります!

着物をほどく

着物をほどく時は、着物を作るのと逆の順序をすればいい

着物リメイク経験のある人がそう教えてくれましたが、着物を作ったことなんてありません!作る順番なんて知りません。

でも着物を見れば、衿の部分が一番上に付いています。ということで、とりあえずは衿をほどいていくことにしました。

着物の仕立ては・・・

着物の部分名称がわからないと説明しにくいと思って、本を参考に部分名称を調べてみました。

kimono-front    kimono-back

本当は裏地まで名称があったけど、今回必要になりそうな部分のみ記入しています。

着物は

の9つのパーツから仕立てられています。

衿をほどく

着物をほどいてみて初めてわかったのですが、着物の衿の部分って分厚いですね!細長いパーツが折ってあります。

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あと一番びっくりしたことは、縫い目がすごく細かい!ミシンで縫ったのかと思うくらい、一針一針の目のサイズも揃っていました。これが全て手縫いかと思うと、本当に感動しますね。とは言っても着物のままじゃタンスの肥やしにしかならないので、必死にほどいていきます。

TVを見ながらの作業でしたが、衿をほどくだけで30分はかかりました。

袖をほどく

身の部分をほどく前に、作業にジャマになりそうなので袖をほどくことにします。洋裁の場合でも袖は身頃を作ったあとに付けるし、きっと手順的には間違っていないハズ!

袖の部分は裏地があるのでちょっと面倒。特に袖口と袖口下部分など裏地と表地がしっかり縫いとめられている部分は、生地を切ってしまわないか心配でした。こういう箇所はリッパーよりも糸切りハサミの方が作業しやすかったです。

左右両方の袖をほどくのには1時間くらいかかりました。

身頃をほどく

着物の身頃の部分は衽(おくみ)と身頃が左右それぞれあるので、4つのパーツに分かれます。洋服で言うと肩に縫い目のないパネルラインのワンピースのイメージです。

とりあえず考えていても仕方ないので、とりあえず左右の衽(おくみ)を外してしまいます。ついで脇縫いもほどきます。

これで着物本体をほどく作業は終了!根気がないので2日に分けて作業したけど、長かった!

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シミもひどいので、今回は裏地は使いません。素敵な模様の裏地だったら、裏地も何かにリメイクできそう。

着物をほどくときに気になったこと

ほどく手順が合っているかはわかりませんが、とりあえず縫ってある部分はほどく!そういう気持ちで作業をしました。

ほどく時は布地を切らないようにだけ気をつけて、あとは難しいことは考えなくて大丈夫と思います。

ほどくときはリッパーが便利

裁縫をしない人だとあまり馴染みがない道具かもしれませんが、糸をほどくときはリッパーという道具があると便利です。

縫い目に引っ掛けるだけで糸を切れます。

普段は裁縫をしない人でも、着物をほどく時には持ってた方が断然作業効率がいいと思います!

リッパーは百円均一でも売っていますが、長時間持ち続けると疲れやすいかも。持ち手部分が丸いタイプだと、長時間使っても負担が少ないのでオススメです。

生地まで切っちゃいそう!

着物をほどくときにはリッパーでサクサクと作業するんですが、うっかり生地まで切ってしまうことも・・・。

生地に穴が開いてしまうと、洋服に仕立てた時にその部分から破れていってしまう可能性があります。もし布に穴を開けてしまったら、洋服に仕立てるときにはその箇所は使わないようにしましょう。

袖口と袖口下など裏地と縫い止めてある部分(「閂(かんぬき)止め」と言うそうです)などは、縫い目が特にしっかりしています。リッパーで切るのも難しかったので、そこは糸切りハサミを使って作業した方が失敗が少なそうです。

ほどくのは時間がかかる!

着物をほどくだけの作業だけど、時間は予想以上にかかります。集中しすぎると疲れちゃうので、TV見たり、歌ったり、ながら作業の方が個人的にははかどりました。まぁそんなやり方だから、途中で手が止まってしまったりするわけですが。

TV見ながらの作業なので無駄な時間もありますが、

くらいはかかった気がします。

その他、糸くず取りもしていたから、合計3時間以上かかってしまいました。個人的には無理して1日で作業をするより、時間を見て少しずつやっていく方が失敗が少ないように感じます。慣れればもっと早くできるとは思います。

それにしてもほどくだけで時間かかるんだから、作る時はもっと時間かかっているんだろうなぁ。

ほどいた糸くずがいっぱい

糸を切っているんだから当たり前なんだけど、着物をほどくと糸くずが大量に出ます!

糸くずを洗濯前にできるだけ取り除いておきたくて、その作業もけっこう時間がかかりました。しつけ糸の部分は縫い目が大きいから素手で簡単に取れますが、細かい縫い目の部分は生地にカーペット用のコロコロを使ってみました。思った以上に効果があったので、糸くずが気になる方は使ってみてるといいかも。

今回はキレイめの着物だったらしくあまり出なかったけど、古い着物だとホコリも大量に出るそうです。

時間がすごくかかったけど、何とか第一工程は完了!次は生地を洗濯します。「着物生地をホームクリーニングしよう」に続く。



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