今年の冬こそ火鉢のある暮らしを始めませんか?
火鉢は、使い方に慣れればけっこう簡単!使ってみて実感しました。和のインテリアにもなる暖房器具で、豊かな時間を感じる暮らしができます。難しそう、手間がかかりそう、お金がかかりそう・・・と諦めていませんか?生活の質が良くなったし、日本の伝統はエコにも役立つなあと思っています。
火鉢で暮らしが良くなった
私が火鉢を使って一番良かったのは「豊かな時間を過ごせる」ことです。生活や暮らし全体の質がアップしました。
火鉢は、エアコンやファンヒーターに比べて手間がかかります。スイッチひとつで、すぐに部屋全体が暖まるものではありません。
それなのに生活の質が向上したんです。冬の毎日が楽しくなりました。
マインドフルネスな火鉢の使い方
火鉢を上手に使うにはお世話が必要です。火をおこせば、それでおしまいでなくて、炭の組み方や、火の強さの調整など・・・たまーに手をかけてあげると、温度調整できて快適に過ごせるんです。
火を使うのは危険もありますよね。だからこそ作業に集中します。自分で気づかないうちにマインドフルネスの状態になります。
それが、かえって仕事や生活に良い影響を与えてくれました。
火鉢を管理する時間は「無駄」「手間」ではなくて、心と体をリフレッシュする時間になりました。使う前には気づきもしなかったメリットです。
火鉢の魅力はインテリアとしても
火鉢は以前はどの家庭にもあったそうですが、現在ではほとんど見ませんよね。
それだけに希少価値が高まり、和のインテリアとしての魅力が高まりました。
暖房器具としてだけでなく、和のぬくもりを感じる道具としても使えます。
火鉢の前に座ると、ほんわりとした温かさと風情を感じてなごめます。
火鉢生活を始めるには?
火鉢を使うのに必要な道具は
- 火鉢
- 灰
- 炭
基本的にはこの3つがあればOKです。
火箸や灰ならしなどは、始めはいりません。時代劇や映画に出てくるから絶対必要なのかな?って思うけど、他の道具で代用できます。
たぶん、火鉢生活にはまると、凝った火箸や灰ならしが欲しくなります。その時に好きなものを選んで買ってください^^楽しみとしてとっておきましょう。最初から無理して用意する必要はありません。
オススメは五徳
火鉢を使い始めるならオススメしたいアイテムがあります・・・それは五徳です。
五徳はやかんや焼き網を載せるための台です。
せっかくの炭火ですからエネルギーを無駄にしたくないですよね。やかんでお湯を沸かしたりお餅を焼きましょう。
やかんをのせれば加湿になるのでカゼ予防になります。焼き餅も焼きたいし、おかきもいいなぁ。日本酒を飲みながら椎茸を炙るのもオツなものです。
火鉢の使い方
火鉢の使い方が分からないと、火鉢デビューもできませんよね。
初めて火鉢を使う前は、火鉢に灰を入れます。
火鉢に灰を入れて、火をおこした炭を載せて使います。
イメージでは火鉢と炭を用意すればいいかなぁという感じですが、実は火鉢にはたくさんの灰が入っています。
灰の量はけっこうたくさん必要です。
いい灰を使おう
火鉢の灰は、自然と空中に巻き上がります。目には見えないのですが、軽いから飛んでいくんですよね。だから安全な灰や炭を選びましょう。土佐備長炭の灰なども売っています。
五徳を使って湯を沸かしたり餅を焼くのであれば、食品と同じような感覚で灰を選びたいですね。
火鉢はもらえるかも
新しい火鉢を買う前に、おばあちゃんや知り合いに尋ねましょう「火鉢が欲しんだけど、お家に残ってない?」
私はこの方法で火鉢をゲットしました。おばあちゃんの家の物置に火鉢は眠っていました。「大きくて捨てるのが大変」と思われていたので、とても喜ばれました。
もったいないからリユースを
電気や灯油の暖房器具が普及する前は、どの家庭も火鉢で暖をとっていました。つまりどの家庭にも火鉢があったのです。
火鉢は大きくて重いし、毎日使っていたから愛着がある・・・ということは、捨てずにしまってある家庭が多いのです。
もったいなくて捨てられない、捨ててゴミになるのは気が引ける、という人でも、知っている人が使ってくれるならうれしい、ということが多いものです。
エコで一番いいのはリユースです。リサイクルは再加工しなくちゃいけませんが、リユースならそのままモノが活かせます。
おさがりは人のぬくもり
おさがりは、人の温かさもうれしいです。もらった人は、火鉢の暖かさだけでなく、火鉢を頂いた人の温もりを感じられます。
もしあなたが火鉢を使いたいと思うのなら、買う前に周囲の人に聞いてみることをオススメします。
もしかして、買った時に高価だったために捨てられないという、豪華な火鉢がもらえるかもしれませんよ。
火鉢の炭の置き方
炭の置き方によって、火鉢の温かさを調節できます。
それに火を長持ちさせるには炭の置き方がポイントなので、節約の点からも研究したいところです^^
炭の置き方の基本は、灰をやや深めに掘って炭を入れます。
コツはぎゅうぎゅうに炭を入れないことです。
炭を置く順
私の炭の置き方は、上から
- 火のついた炭
- 備長炭
- 灰
の順です。
一番上に置く火をつける炭は、備長炭ではありません。備長炭は火がつきにくいからです。火をつけるの大変だもん。
一番下に備長炭を置くのは、火持ちがいいからです。高価ですが、備長炭はやっぱり長持ちします。備長炭に火がついてから、数時間もちます。
火の起こし方
火鉢生活の始めは、炭に火をつけるのが大変でした。でも火起こしを使い始めたらすごく簡単でラクになりました。
火起こしに炭を入れて、ガスコンロの弱火にかけます。あせって強火にすると炭がはねて危険です。やけどがコワイので、私は絶対に弱火にしています。
翌日の火種の作り方
一度炭をおこしたら、次の日に火鉢を使うのは簡単です。
寝る前に火種を作っておけるからです。
寝る前に灰を掘って新しい炭を埋め、その上に火のついた炭を載せます。そして灰をかけておきます。
翌朝は、灰をどけて、この火種の上に炭をのせます。そのまま自然に炭に火がついていきますよ。
この灰を動かすのに灰ならしを使うんですね。灰ならしじゃなくてステンレスのターナーでも代用できますよ。
火鉢の火の立ち消え
火鉢を使っていると、自然に炭火が消えてしまうことがあります。
炭の量が少ないとか、炭や灰がしけっている、灰が固まっていることが原因になります。
私は、使う炭の量をケチってたら、立ち消えしました。「多めの炭でも火力調節に使ったり、火消壺で消し炭にできるから、もったいなくないよ」と言われて納得しました。炭の無駄遣いはいけませんが、ケチって立ち消えすると、また火をおこす手間になりますもんね。
炭の湿気を飛ばすには、火鉢の縁に置いておくといいと思います。次に使う炭をスタンバイさせておくことにもなりますね。
灰が固まっていると、空気の通りが悪くなって火が立ち消えることがあるそうです。固まった灰があったらほぐしておきましょう。
火鉢を使うときの注意点
火鉢を使うのに気を付けたいのは、換気です。換気を怠ると一酸化中毒を起こす危険性もあります。
私はマンションの部屋で、窓を開けて火鉢を使っています。暖房器具なのに窓を開けるのは変な感じがするかもしれませんね。でも心配するほど寒さは感じませんよ。
現代の住宅は一戸建てでも気密性が高いので、換気扇もかけると安心です。
おためし火鉢暮らし
火鉢生活をスタートする前に、本当に火鉢を活用しきれるか不安はありませんか?
もしそうなら、火鉢を導入前にお試し使いをしてみましょう。
バーベキューコンロや七輪でをお部屋の中で使ってみます。
アウトドアで炭火を使うのと、室内で炭火をおこすのは、ちょっと感覚がちがいます。違和感が強いなら、火鉢についてもう一度考えてみて下さい。
家族の反応も見たいですよね。奥さんやだんなさんがどんな気持ちになるのか確認しておくと、揉め事を事前に防げます^^炭火であぶった干し芋なんかを振る舞うと、火鉢のある暮らしがスムーズに始められるかもしれませんよ。
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