火鉢はホントに暖房なのか?寒いっす 自宅で使ってみた

雪と女の子

火鉢のある生活に憧れて、ほんとうに火鉢を使い始めました。使って分かったのは、火鉢はめんどくさくて、とっても魅力があるってことです。まず寒い、でも暖かい。めんどくさいのに、日常生活に手間をかける楽しさ。贅沢な時間を過ごせます。毎日の生活が豊かになりました。日本の四季を大切にする風流なライフスタイルには、火鉢生活、おすすめです。

火鉢は寒いです

火鉢は暖房器具です。それなのに火鉢を使っても、寒い日は寒いです。

なぜなら、火鉢は部屋を暖めない

エアコンやファンヒーターは、部屋の空気全体を暖めてくれます。

ケープ部屋に入れば、上着を脱いで暖かく過ごせます。

一方、火鉢。部屋の空気を暖めません。

火鉢のある部屋に入っても、上着を脱げるほど暖かくありません。

火鉢で温まるのは、炭にあたった部分だけです。

手をかざせば手は暖かいのですが、背中は寒さを感じます。

さらに、換気のために窓を開ける

火鉢を使うと一酸化炭素中毒の危険があります。予防には換気が大切です。

現代の日本の建物は気密性が高くなりました。

だから火鉢を使う時は、窓を大きく開けます。

安全のため、いつも空気が通り抜けるように、2ヶ所の窓やドアを開けます。

・・・風が吹き抜けます・・・

火鉢に当てた手は暖かいけれど、部屋の中は寒い、そんな状況になります。

火鉢は暖かいです

火鉢を使うには、寒さの覚悟が必要です。

でも火鉢には、独特の暖かさがあります。しみじみとした幸せな暖かさを感じます。

温泉猫温泉の後みたいに体の中からホカホカと温まります。

それに現代の暖房器具のような、不自然な乾燥がありません。

火鉢の前に座って、仕事やお裁縫などで長時間過ごすと、徐々に体全体が温まります。

「ああーこれが、火鉢の暖かさなんだぁ」って身も心もあったかい、そんな幸せをかみしめます。

手間をかけるという贅沢

火鉢では、炭火の扱いに手間や時間がかかります。

エアコンならつけっぱなしでも快適な温度ですが、火鉢は炭の調整をしないと寒くなってきます。

火鉢自分の快適のためには、火鉢のお世話をしなければいけません。

今やっている家事や仕事を中断して、自分のために手間をかけます。

これってすごく贅沢だと思うんです。

現代は仕事も家事も人間関係も忙しく、ふと一息つく暇もありません。自分を大切にすることもできません。

それが火鉢を使うことで、自分を大切にする瞬間を持てるのです。一日に何度も。

ノンストップで走り続けなければいけない忙しい世の中で、仕事を中断して火鉢をお世話する。

とっても贅沢なことだと思いませんか?

炭の扱いで火鉢の火力を調節する

火鉢の使い方のポイントは、炭の使い方です。

炭の扱いひとつで

などスイッチのような役割をします。

火鉢を温かくする

火鉢の炭の温度を上げたい時は、炭と空気を触れさせます。

火炭が燃えて赤くなったら、温度が高くなったってことです。

急いでいる時は、炭にフーフー息を吹きかけます。

ふだんなら、隙間ができるように炭を組み上げ、空気の通りを良くしておけばOKです。

炭を長持ちさせる

炭が赤く燃えると温かいのですが、あっという間に炭が燃え尽きてしまいます。

快適な温度で長時間炭を使えるほうがいいですよね(炭の費用もけっこうかかります)。

炭を密集させたり、灰を掛けて、炭の燃え方を調整します。

火鉢が厚すぎる時も、同じようにして炭の温度を下げます。

オススメしません:外出や寝る前に炭を灰に埋める

チェック昔は、外出や寝る前は、炭を灰に埋めました。

メリットは炭が燃え尽きず、次回すぐに炭に火がつくことです。

しかし危ないのでオススメしません。

灰の中で炭がゆっくり燃えるので、一酸化炭素が発生し続けます。

気密性の高い現代の日本の家で、ドアも窓も閉めて寝たら一酸化炭素中毒の事故になる可能性があります。

私は、もったいなくても、外出や寝る前は炭を完全に消して過ごします。

一年中楽しい火鉢生活

火鉢にやかんをかけてお湯を沸かしたり、お餅を焼いたりするのは楽しいです。なんとなくウキウキします。

冬はもちろんですが、春や秋の火鉢もちょっといい感じです。

秋の火鉢の楽しみ

「肌寒くなってきたねー」といいながら、エアコンやファンヒーターを使うにはまだ早い時期(私の住む愛知県では10月頃)に火鉢を使うのが楽しみです。

9月の残暑が終わって秋にも馴染んできた朝晩に火鉢を使うと、とっても暖かく感じます!

まだ寒くなりきっていない秋は、火鉢だけでも部屋の暖かさを感じられ「火鉢ってあったかい(ハート)」とほっこりします。

きのこおやつに、きのこや干し芋を炙るのも楽しみです。

干し芋はあぶると絶対おいしいのですが、わざわざトースターで焼くのは面倒です。

火鉢ならいつでも火があるので、とっても気軽にとってもおいしい干し芋を食べられるんですよ〜

「お餅も焼きたいけど、お正月までがまんしよう」なんて話をするのも楽しいものです。

秋のお酒に火鉢と銀杏

日本酒秋の火鉢でオススメは日本酒と銀杏です!

火鉢があれば、気軽にお燗しながらお酒を飲めるし、お酒を飲みながら銀杏を炙れるし、銀杏の皮をのんびり剥きながら、また日本酒が飲めるのです。

お酒を飲む大人には最高の時間だと思います。

そうねぇワインだったら、火鉢でアヒージョでもします?

春火鉢

俳句では「火鉢」は冬、「春火鉢」は春の季語です。

春の火鉢は、特別な思いがあるわけですね。寒さへのお守りというか、名残惜しいと言うか、まだ使ってんの?!ってまぬけな感じとか?

私は3月になるとエアコンやファンヒーターはおしまい、火鉢だけになります。

火鉢も使わない日が出てくると「いよいよ春になった」とウキウキします。

4月は新年度で忙しい月ですが、火鉢を使うとほっとリラックスできます。

肌寒い日に「今日で火鉢も最後かな?」なんて言いながら使うのも、移り変わる季節を感じて楽しく思います。

夏の火鉢

夏は火鉢のオフシーズンですが、重くて片付けられません。

白ワイン「だったら使ってやろうじゃないの」と、フタを作りました。

ちょっとしたサイドテーブルに活躍します。

夏だけは火鉢の上に水盤を飾ったり、ホームパーティーでワインクーラーを置いたりしています。



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