夏を快適に過ごす ござ
うちわ、風鈴、すだれなど日本の夏を涼しく過ごすための伝統的なアイテムは多くあります。ござもそのひとつです。 ござは見た目は地味だけど、湿気が高い日本の夏の室内を快適に過ごすのに効果的。フローリングとは一味違う快適さがありますよ。私のオススメは寝ござ!冷感素材のシーツより涼しいかも。
「ござ」って何?
「ござ」を実際に使ったことがありますか?現代的で洋風な家に育った人には馴染みがないかも知れません。
「ござ」とはい草を使った畳のような敷物のこと。畳にもい草を使っていますが、ござは畳と違って薄いのが特徴です。使わない時はくるくるっと丸めて保管できます。
い草の表面は常にサラッとして、冷たく感じます。肌ざわりがよく、快適に過ごせるので節電にも役立ちそうですね。
ウラ面にフェルト加工がされて、カーペットとして使えるござもあります。洋室にも合うデザインなので、フローリングに敷けば梅雨や夏の素足にもサラッとした肌触りです。
ござって本当に涼しいの?
ござは花見や運動会などでビニールシート風に使うこともあります。室内で使う場合は絨毯のように床に敷いたり、敷ふとんに敷いて寝ござとして使います。
ただ敷くだけ。それなのに涼しいんですよ!畳も同じい草なんだけど、ござの方がサラっとしている気がします。
インテリアとして活用するなら、花ござがオススメ。
花ござは、ござの中でも花などの模様を織り込んだもののことを言います。模様になっているので、手軽に部屋のイメージチェンジや模様替えができますよ。
シンプルなデザインから、華やかな模様まで、種類は豊富にあります。
寝ござで熱帯夜も涼しく
私のイチオシは寝ござ!すごい快適です!試しに買ったクールマットや冷感素材のシーツよりも涼しいです!肌触りもサラっと気持ちいい。
値段も結構手頃で買いやすいのが魅力。ベッドサイズの寝ござもあるので、環境に合わせて選べますよ。
ただし天然素材を使用しているから仕方ないのですが、使っているうちにいぐさがボロボロ落ちてくることには注意です。
ござのサイズが合わない場合は?
ござはかなり多くのサイズパターンが作られています。なので「ここに置く用」とサイズを測って買う場合は、サイズで失敗することはありません。
でも「使ってないござをここで使おう」となったとき、サイズが合わないことがあります。ござを切ってしまうとドンドンほつれてきてしまいます!その時は補修テープを使えば簡単に端始末ができます!
裏面に粘着テープがついているので、ござを切った部分に貼りつければOKです。ヘリのデザインを変えると、ござの雰囲気も変わりますよ。
ござで節電
ござや畳に使われる い草は
- 吸着性・吸湿性
- 香り
が高いのが魅力的。
しかし、それ以外にも
- 表皮がサラっとして冷たく感じる
という特徴もあります。
肌触りがよく、い草独特の香りは爽やかな気持ちにさせてくれます。真夏はもちろん、梅雨時にもオススメです。
ひんやりした手触りはエアコンなどの空調機器に頼る割合を減らしてくれそう!い草の御座を使えば、節電にも効果がありそうです。
ござの手入れ方法
ござを使う前に
ござには、い草が使われています。い草製品は使う前に表裏とも乾拭きしましょう。
乾拭きをすることで、変色を防ぐための泥染め加工を拭き取れます。
い草のカビ対策
湿気が多い日もサラッとした肌触りのい草ですが、実は湿気が苦手!湿気が高い場所はカビの原因になります。
晴れた日には風を通して、湿気を防ぎましょう。
布団と同じ感覚で、ござも日光に当てたくなりますが、直射日光に当てると日焼けや変色の原因になります。日陰や風通しのいい室内で風を通しましょう。
もしカビが出てしまったら、ブラシでカビを取り除きます。この時も直射日光は当てないように気を付けましょう。
ござの収納方法
ござを収納する場合は陰干しをして、湿気の少ない乾燥した暗いところで保管します。
ござの使用は夏がメイン。年間を通して使うものではないので、片付ける前の手入れはおこたりなく。丁寧に手入れすることで5年〜10年程度使うことができます。
★この記事の評価★
★★★★☆