京都の夏の名物料理 ハモ

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鱧は関東圏の人には馴染みがないのですが、関西では夏の定番食材として馴染みがあるそうです。鱧は骨が多く、そのままでは食べられません。しかし「骨切り」という下処理技術を施した鱧は骨ごと食べることができます。からし酢味噌や梅肉などでさっぱりと食べることが多く、夏にぴったりの食材です。

鱧の栄養

鱧は夏バテ防止の効果のあるビタミンAの含有量が多い食材です。他にもビタミンB2、カルシウム、DHAなどが含まれます。小骨が多い鱧は「骨切り」という下処理を施すことで骨ごと食べることができます。だからこそカルシウムが豊富な食材となっているのですね。

鱧はほとんど食べることができ、捨てるところがありません。鱧の皮には優れた保水能力があり、皮膚や目を潤して弾力をキープする働きがあります。

湯引きをして梅肉やからし酢味噌をつけてさっぱりと食べることの多い鱧ですが、吸い物や土瓶蒸し、寿司、天ぷら、蒲焼など様々な料理に用いられます。他にもカマボコの原料としても使われることもあります。

祇園祭と鱧

京都の夏の風物詩のまつりとして「祇園祭」があります。祇園祭は大阪の天神祭、東京の山王祭り(神田祭)と並ぶ日本三大祭りのひとつと言われています。7月1日から1ヶ月間行われる長い祭りで、日本を代表する祭りとしても有名です。

祇園祭は「鱧祭り」とも呼ばれています。この時期に京都で旬を迎えるハモの料理で客人をもてなす事が多いことがその由来と言われています。旬の食材で客人をもてなす、京都の方の心遣いを感じますね。



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★★★☆☆

  

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