日本の風習 打ち水で快適に過ごす夏

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暑い夏を凌ぐための打ち水。庭や道路などの屋外に水を撒くことで涼を得ることができます。現在では道路のほとんどがアスファルトで被われていますが、それにより街中の気温が上昇しやすい傾向にあります。それを防ぐためにも打ち水は効果があるとされ、現在その風習は見直されています。打ち水は誰でも手軽にできる夏の涼対策です。

打ち水の効果

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打ち水は道路や庭に水を撒き、その水が蒸発するときの気化熱を利用して涼を得るもので、昔からの日本の風習です。一時期は打ち水を行うこと自体が少なくなっていたが、近年では全国の市町村だけでなく、政府でも打ち水を奨励しており、打ち水の効果が見直されています。

打ち水をすることで街全体の気温が下がれば、クーラーなどのエアコンを使うことが減り、ヒートアイランド対策にも繋がるとされています。

打ち水の方法

打ち水は涼を取る目的で行う場合は、朝夕の日が高くない時間に行います。夏の気温が高い状態で打ち水をしても水はすぐに蒸発してしまいます。朝夕の比較的気温の低い時間に打ち水をすることで効果を持続できるのです。

打ち水に使う水は、風呂などの残り水を二次利用することが奨励されています。また、日本の湿度の高い気候を利用して、除湿機で貯めた水を撒く方法もあります。


打ち水手桶

打ち水に使う桶は何でもいいのですが(それこそ防火用バケツでも!)、こんな本格素材の手桶もあります。和の風情が高まりますね。

打ち水コミュニティ

京都では1970年代頃までは町中で伝統的なコミュニティーとして、打ち水をしていました。打ち水をするついでに近所の方と挨拶や世間話をする感じでしょうか。

京都での打ち水は「水まき」と呼ばれているそうです。現在では水まきをする習慣は減っているそうですが、打ち水はコミュニケーションとしても役に立っていたというのが面白いですね。

手軽にできる夏の暑さ対策としても、ご近所とのコミュニケーションとしても、打ち水が習慣付けられるといいですね。朝夕に涼みながら、粋に打ち水をしたいものです。



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★★★☆☆

  

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