その参拝の仕方間違ってるかも(神社編)
初詣の他にもお祭りや七五三、合格祈願など、なにかと神社にお参りに行く機会は多いものですね。神社の参拝は気軽にいけば良いですが、やはりきちんとした参拝の仕方を知らないと思わぬところで恥をかくことになってしまいますよ。あなたの神社の参拝の仕方は間違っているかも?
神社参拝(参詣)ってどんな意味
神社参拝は地元の産土神(氏神)で
年初の定番として明治神宮や成田山などへの初詣の参拝者数がニュースになりますよね。
毎年、明治神宮や伊勢神宮、伏見稲荷などが参拝者ランキングの常連となっていますが、このような大きな神社(社格の高い神社)では日本や世界の安定や平和を願うものです。家内安全や厄除、安産など平民のお願いを聞いているヒマはありませんよね。
交通安全や家内安全など個人や家庭内のお願いは地元の産土神(氏神・鎮守)でお願いしましょう。そのほうがきっとご利益がありますよ。
また、商売繁盛であればお稲荷様、合格祈願であれば天満宮(天神様)など得意分野のある神様へお願いするもの良いですよね。
参拝(サンパイ)と参詣(サンケイ)
参拝と参詣は同じような意味で使われますが、厳密にはちょっと意味が違うものです。
参拝は参(マイ)って拝(オガ)む事です。拝む動作には神様に対して祈りを込めた神事の意味があります。
参詣は参(マイ)って詣(モウ)でるです。詣とは行くとか到着するなどの意味になります。
土地の人々や一族を守ってくれる産土神や氏神様にはちょっと嫉妬深いところがあって、他の神様を拝むと気分を悪くしてしまいます。
なのでパワースポット巡りや、産土神とは関係ない神社をお参りするときは「参拝」ではなく「参詣」の気持ちで訪れるとよいでしょう。
神社の参拝の方法
穢れは厳禁
神社では穢れ(ケガレ・汚れ)は厳禁です。神道では穢れは死や死者などと同じような意味で使われ、もっとも遠ざけておかなければいけないものです。神主さんや巫女さんは真っ白な着物をきていますよね。白は穢れのないことを表しているのです。
そういう意味で物を食べながら参拝するのはやめましょう。参道の屋台で売っていた焼き鳥を食べながらなんてのは最悪です。できるだけ清潔な格好でお参りするように心がけましょう。
参拝の手順
1.神社の入口で一礼する。
鳥居や橋などは神社の入口になります。神社には川がなくても橋がかかっている場合がありますね。川は現世と神域を分けるための境界線です。なので本物の川がない場合でも橋の向こうが神域であることを表しています。
神域に入ってからは穢れは落とさなくてはいけないのです。
2.参道では真ん中を歩かない。
参道の真ん中は神様が通るところです、なので端を歩くようにします。
3.手水舎で清める(禊)。
手水舎とはお清めをするための水が貯められた場所のことです。一緒に置いてある柄杓を使い、両手を洗い口をすすぎます。口をすすぐ場合に直接柄杓の水を口に付けるのではなく、一旦手に移してから口に含みます。この水は飲んではダメです。
本来禊(御祓)とは川に入って行うものです。伊勢神宮では域内に流れる五十鈴川にて禊(御祓)を体験することが出来ますよ。
4.拝殿に向かう。
神社には本殿と拝殿があります。本殿は神様が居られる場所で拝殿が拝む場所です。伊勢神宮など拝殿がない神社もあります。多くの神社では賽銭箱が置いてる場所が拝む場所になります。
5.鈴を鳴らし賽銭を入れる。
鈴がある場合は鈴を鳴らします。豪快に鳴らしても良いですが、何回も振り回すことは避けましょう。賽銭は投げるのではなく、静かにいれてください。
お賽銭の金額はいくらでも良いですが自分の覚悟に比例すると考えれば良いと思います。どうしても叶えたいお願いであればその覚悟を示す金額を入れましょう。願いがかなった場合のお礼の賽銭も同じ考えですね。
6.礼拝する。
礼拝は2礼2拍手1礼と思えましょう。2拝2拍手1拝と言う場合も有りますが、同じ意味です。
礼(拝)は深く腰から曲げて行います。
先ず、両手を脇にそろえて2礼します。(女性の場合は前で手を揃えたほうが美しいですね)
胸の前で両手を揃えてから、肩幅程度に広げて拍手(カシワデ)をします。拍手は大きな音を立ててOKです。上手な神主さんなどはとても良い音がしますね。
拍手をする際に、手をずらしたりする人がいますが正式な決まりではありません。良い音を出すための工夫と思ってください。
拍手が終わった後で1礼(拝)します。
お祈りは、柏手の前に手を合わせたときや、柏手とその後の1礼の間で行います。お祈りの最中に仏教のような合掌や手を摺り合わせる(本来は数珠を摺り合わせる動作)必要はありません。
6.神社の出口で一礼する。
入ってきた時と同じように出るときも一礼をします。
特別な礼拝をする神社
どの神社でも2礼2拍手1礼でOKですが、特別な礼拝をする神社もあります。
島根県の出雲市にある出雲大社と大分県宇佐市のある宇佐八幡宮では、2礼4拍手1礼になります。
また、伊勢神宮では2礼4拍手1礼で、柏での間は蹲踞(そんきょ:相撲の等のように指先を立てて腰を落とす姿勢)をするところもあります。(一般の参拝者は2礼2拍手1礼でOKだそうです)
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