長く綺麗に使うための、雛人形の片付け方
雛人形はいつ片付けたらいいかを知っていますか?片付けが遅いと結婚が遅れるというのはただの迷信。天気のいい湿気の少ない日に片付けましょう。立春から1ヶ月間、ひな祭り気分を楽しませてくれるお雛様はきちんと片付けることで、ずっと綺麗な状態で保てますよ。
雛人形を片付ける時期
雛人形を「早く片付けないと結婚が遅れる」というのはただの迷信。でも片付けのタイミングが遅いと、だらしない感じがしてしまいます。
片付けるのは3月3日以降の、天気のいい日に行いましょう。人形は湿気が苦手なので、湿気の多い雨の日は人形の片付けには不向きです。湿気の多い日に片付けをするとカビが発生する原因になります。
ちなみに3月3日以降ですぐに片付けができないときは、お雛様とお内裏様を後ろ向きに置きます。そうすることで「眠っている」状態になるのだそうです。
人形を片付ける前に掃除をしよう
雛人形は立春頃から1ヶ月ほど飾ってあります。目に見えなくても、実はホコリがたくさん付いています。人形をしまいこむ前にきちんとホコリを払いましょう。
手袋を着用しよう
人形を直接触ると、手の脂や汗、ハンドクリームが原因でシミができることがあります。他にも爪でひっかけて人形を傷つけてしまう可能性も。
そうならないためにも手袋の着用をオススメします。手袋をすると作業がしにくいと感じますが、素手で触った部分を何度も拭き取るよりは作業が捗りますよ。
ホコリを落とそう
人形のホコリは毛バタキや洋服ブラシなどで払います。このとき、髪の毛のホコリは毛バタキで払わないように注意。
雛人形の顔や髪、髪飾りなどの細かい部分は絵筆を使うと便利です。持ち道具など外せる部分は取り外してしまいましょう。取り外す時は、特に顔に当たらないように注意しましょう。
ホコリを落とすのは人形だけではありません。調度品や道具などの飾りのホコリも払って、柔らかい布で拭き取りましょう。
毛バタキの収納
人形を購入する時に一緒に購入したり、人形専用の毛バタキを用意している人も多いかと思います。専用道具だからといって人形と一緒に片付けていませんか?
毛バタキには人形に付いていたホコリがついています。それを一緒に片付けては、せっかく払ったホコリも一緒に収納することになります。毛バタキを一緒にしまうことでカビや虫食いの原因になるので、毛バタキは人形とは違うところに片付けましょう。
人形を布で包む
顔と手の着物に覆われていない部分を柔らかい布やティッシュペーパーで包みます。着物の部分はやわらかい紙で包み、着物が型くずれするのを防ぎましょう。人形を布で包むことでホコリがかかるのを防ぎます。
布や紙で包んだ人形は、そのまま箱に入れていきます。隙間には薄紙をまるめたものを詰めて、箱の中で動かないようにします。コンパクトな収納を目指して人形を無理に詰める方もいるそうですが、人形が型くずれしてしまうので気を付けましょう。最初に人形を取り出す時に収納された状態を写真やメモで残しておくと、片付けもしやすくなります。
防虫剤は少なめに
防虫剤を入れておけば大切な人形が虫に食われることはない。これは勘違いです!
まずは人形を片付ける時に虫の原因となるものをしっかり払い落とす。ホコリと一緒に虫を落としておきましょう。また防虫剤は人形に合ったものを選び、規定量入れることが大切です。余分に入れても効果が倍増するわけではありません。
- 防虫剤は人形に当たらないように、箱の上部に入れる
- 人形にあった防虫剤を選ぶ。人形を購入する時に確認しておくと安心です。
- 複数の種類の防虫剤を一緒に使わない
- 説明書を参考に、決められた量の防虫剤を使う
人形専用の防虫剤を選べば、基本的に失敗は少ないと思います。
しかし人形の持ち道具や道具セット、ぼんぼりなどの樹脂製のものはナフタリンが溶けることがあるそうです。どの素材にどの防虫剤を使っても問題ないのかは、専門店に相談したほうが安心です。
高温多湿を避けた収納場所
雛人形は湿気の少ない、風通しの良い場所に片付けましょう。かといって極端に乾燥した場所も人形の収納には不向きです。
- 湿気が少ない
- 直射日光が当たらない
- 風通しがいい
- 寒暖差が少ない
実際には押入れの上段や天袋が収納しやすいと思われます。
定期的な風通しをしよう
雛人形を収納した押し入れは、天気のいい日に戸を開けて風通しをしましょう。人形の箱も開けると、もっと効果的に風通しができます。
着物を同じ押入れに収納している方なら、風通しを定期的に行えそうですね。
★この記事の評価★
★★★★★