失敗しない卒業式袴のレンタル方法
卒業式の袴いつ、どこで借りるのか悩みませんか?貸衣装とはいえ、一生に一度の卒業式だから失敗したくないですよね。レンタル業者にまかせきりにせず、美容師さんや着付け師さんにも相談してみて下さい。きっと後悔が減らせると思います。和服は小物のアイテム数が多いので忘れ物をしがちなので、当日の持ち物リストを2種類、作るといいですよ。
実店舗のレンタル衣装店で袴を借りる
実店舗のレンタル衣装店は、着物と袴を「見て」選べるのが一番のメリットです。着物の色柄を、鏡に合わせて確認しながら選べます。
私は普段から着物を着るのですが、自分で着物を着ていて実感するのは「これ好き〜」な着物が、必ずしも似合うとは限らないこと。身長や髪色・肌色によって、人それぞれ似合う着物が違うんです。
プロのショップ店員さんのアドバイスは的確ですよ〜「えっこんな色、似合わないよ」と思った着物が、ピタッ!と自分に似合ったりします。
前撮りで二度おいしい
写真館と併設の衣装店なら、前撮りでメイクやヘアアレンジにこだわることができます。卒業式の袴姿は、一生残る写真なので、失敗したくないですよね。
袴はたいてい「一生に一度、卒業式だけ」だと思いますが、前撮りなら卒業式当日と合わせて2回、袴が着れます。ヘアアレンジを変えて2種類の袴コーディネートを楽しめたりして、ちょっとオトク感があってうれしいかも。
着物を着慣れない人は、卒業式当日にいきなり着物を着るより、前撮りで着ておくと、なんとなく安心だったりします。
インターネットで袴をレンタルする
インターネットで卒業式の袴をレンタルする場合は、多くの衣装から選べるメリットがあります。
実店舗一店での在庫数は限られますが、インターネットなら、日本中の着物レンタルショップから衣装を選べます。
「どうしてもこの着物と袴が着たい!」という希望がある場合は、特にインターネットのメリットがありますね。
「ヘアメイクと着付けはいつもの美容院を使いたいから、実店舗で衣装だけレンタルすると割高になっちゃう」なんて時にも気軽にレンタルできます。
袴をレンタルする時期
卒業式の袴は、秋頃から探し始めるのが良いようです。
秋から始める理由は、たくさんの衣装から自分にピッタリな袴を選ぶため。人気の柄や良い柄の袴から、順にレンタルが決まっていきます。年が明けてからだと、選べる衣装の数が減ってきます。
ある調査の質問「何月に卒業式の衣装を選びはじめた?」で一番多かった回答は10月。レンタル衣装を決めた時期も10月がトップでした。「探してみて、気に入ったらすぐに決める」という人が多いんですね。
早すぎても袴を選べない
実店舗のレンタル衣装店は一年中、なにかの衣装を貸し出しています。つまり卒業式の袴だけでなく、子供の七五三衣装や成人式の振袖も扱っているということ。
店舗に置ける着物の数は決まっているので…時期が早すぎると袴が置いていないこともあります。以前は「七五三が終わらないと卒業袴が選べない」ということもあったようですが、最近は9月から袴を選べるショップが増えてきました。
その点インターネットのレンタルショップなら、スペースの制限がないので、いつでもアイテム数が豊富。夏でも卒業袴を選ぶことができます。
インターネットでも袴が試着できる
「インターネットは実物の袴が見られないから」と不安かもしれませんが、下見できるショップがあります。
実際に借りる着物を自宅まで配送してくれるので、実物を目で見て触って確認することができます。
下見の袴を送ってもらう手順は、
- 気になる着物を1〜3着選ぶ
- 下見を注文する
- 着物が届く
- 実物を見て、レンタルするか決める
- 着物を返却する
下見に費用はかかりませんし、レンタルしなくてもお金はかかりません。
着たい着物と袴の実物を送ってくれるので、色柄だけでなくサイズも確認することができます。返送料もショップの着払いです(北海道、離島、沖縄以外)。
下見サービスはすごく良いですよ!
だって着付けを予約している先生や美容院で、一緒に袴を選んでもらえるんです!
普通、美容師さんは一緒にレンタル衣装店へ来てくれませんよね^^下見で袴を借りれば、第三者の意見を交えながらしっかり選べます。
レンタルセットの内容を注意
実店舗でもインターネットでも、袴をレンタルする場合はセット内容を確認して下さい。
たいていは
- 袴
- 着物
- 長襦袢
- 半襟
- 半幅帯
- 草履
- 伊達締め/マジックベルト
- 腰紐
が基本セットのようです。
もっと充実したセットなら
- 足袋
- 肌着/着物スリップ
も、袴レンタルのセットに含まれます。もし含まれない場合は、足袋と肌襦袢と腰巻を着物屋さんで買わなければなりません。
アイテム数の落とし穴
「袴レンタル○点セット」の点数が多ければ、追加で何も買わなくて済むのでしょうか?
実は、アイテム点数は、数え方によって変わってくるので注意が必要です。
例えば「伊達締め(2本)」を「1アイテム」と数えるのか「2アイテム」とするかで、セット全体のアイテム数が変わります。
卒業式の後に着物を着る予定が無ければ、足袋や肌着を買いたくありませんよね。ヘアアレンジのアクセサリーは自分で購入しなければいけないので、ここで着物小物の費用を節約するといいかも。
セット内容の詳細や、自分で買わなければいけない着物小物は、レンタル衣装を決める前にショップへ確認することをオススメします。
成人式で振袖を着た人は、その時の着物小物が残っているかもしれないので、二重で買わないようにしたいですね。
腰紐の数は特に注意
充実したセット内容の袴レンタルで「フルセット」「そのまま着れる」というセットでも、腰紐(見えないところに使う細いヒモ)の数が足りなかったりします。
腰紐は着付けに必須の紐で、腰だけでなく胸の下や帯結びにも使います。普段着の着物なら2本で着付けできますが、振袖の場合は5,6本使います。
着付け方法や先生によって必要な腰紐の数が変わります。
腰紐が足りないと着付けに時間がかかって疲れてしまったり、卒業式会場で着崩れしやすくなったりします。
着付けの準備はリストにする
ここまで読んで下さった方は「レンタル袴が決まれば準備はおしまい、卒業式当日に着付けしてもらうだけ」…で、ないことが分かってもらえたと思います。
もっと手軽で簡単だったら良いのですが、めんどくさがって卒業式の袴を失敗するわけにもいきませんよね!
忘れ物の無いようにリストを作ると、結果的に準備がラクになります。
- 貸衣装ショップで袴をレンタルする
- レンタルセット内容をリストにする
- ショップに確認して、自分で用意するモノをリストにする
- 着付けしてくれる人にリストを見せる
- 不足の着物小物を買う
これならレンタルショップと着付け師さんの二人に確認できるので、モレがありません。不要な着物小物を買うこともありません。
リストをさらに「当日自分で持って行くもの」「レンタルショップにまかせるもの」に分ければ、忘れ物も防げます。
着付け場所はどこが便利?
卒業式当日は、どこで着付けしてもらうのが良いのでしょうか?
できれば自宅に近いとラクです。着物の着付けは、何かと荷物が増えます。
自宅から離れた美容院まで、振袖・袴一式を持って行くのは大変です。
レンタル衣装店での着付けでも、足袋や補正タオルなど細々した荷物があります。それにアイテム数が多いので、忘れ物も多いんです…。
卒業式会場の近くで袴を着付けしてもらう場合は、郵送できるものは送っておくなど、事前準備をするとよいでしょう。
長時間着ると、袴が着崩れる?
卒業式会場の近くで着付けすれば、着崩れの心配が減ると思いますか?
実際の着崩れの原因は、着付けの上手・下手と、着ている本人の動き方によります。
着付けの上手・下手
着付け師さんや美容師さんによる着付けの上手さは、クチコミが頼りです。
本当に上手いかどうかは、着物を着慣れた人が着付けてもらわないと分からないものです。でもそんな人は多くないので「着崩れなかったよ〜」という意見が聞ければ、まずまずかなと思います。
着付けって奥が深いので、同じ人が同じ着物を着ても、着付け師さんが違うと「同じ人?同じ着物?」というくらい雰囲気が変わります。これまでに着付けた人の写真を見せてもらうと参考になります。
袴の着崩れの直し方
着崩れの直し方は、着付けをしてくれた人に教えてもらいましょう!
インターネットで「着崩れの直し方メモを、卒業式会場へ持って行きましょう」と見たことがありますが…文字や絵では分かりづらいです。失敗してポイントと違う所をひっぱると、さらに着崩れることもあります。
袴を着た後で、着付けの先生に「ここを持って、こっちに引く」なんて教えてもらうのが一番わかりやすいです。
袴が着崩れないコツ
キレイな袴姿が着崩れないポイント…は、いろいろありますが基本的には
- 姿勢よく
- 膝から下で歩く
- 手を高く挙げない
の3点だと思います。
着物に緊張したり、着崩れを意識しすぎると、不自然な姿だったり筋肉痛になったりします。姿勢を良くして、モモから大股で歩かなければ、立っている間は着崩れません。
さらに加えるなら、あと3つかな。
- 袴の裾を踏まない
- トイレでは裾を一枚ずつめくり上げる
- 座る時に着物の背中を引っ張らない
洋服感覚で椅子に座ると、腰から下の着物が引っ張られてずるずるっと着崩れします。
椅子に座る時は、斜め後ろを見るような気持ちで、腰からゆっくり座るとキレイな袴姿をキープできると思います。卒業式は起立・着席が多いので、意識するだけでも変わってきます。
★この記事の評価★
★★★☆☆