もうどうでもいい…浴衣を着る時間と場所と色のマナー
浴衣で分からなくて悩むことってありますよね。昼は着ちゃダメ、夜なら大丈夫という時間の問題、お祭りはいいけど高級レストランはダメという場所の問題、昼は白色で夜は藍色の浴衣という色の問題など。着付け以外にいろいろ大変な浴衣事情について、改めて考えてみました。
浴衣を着る時間
浴衣を着る時間って悩みませんか?
夕方からしか着ちゃダメとか、朝はダメだけど昼ならいいとか。
浴衣はもともと湯帷子(ゆかたびら)で、お風呂に入る時に着るもの、だから外出着でない、なんても言われますし。
浴衣を着る場所
浴衣を着て行ける場所、行けない場所もあります。
ちゃんとした格式あるお店やお寺では、浴衣や素足では失礼です。浴衣は振袖や紋付などと違って正装でないので、きちんとした場所へは行けません。
浴衣を洋服で例えるとジーンズレベル、とも言われます。が、今はジーンズもいろいろで…お寺でも法要はだめだけど、観光寺ならジーンズOKですよね。ホテルやレストランでも、よほど格式の高い店でなければジーンズで入店拒否ってありません。
そうすると浴衣で行ける場所も、増えたのかなーと思います。私は浴衣でお寺は控えてます。
お友達の家へは浴衣でもいい。けど素足でお家へ入ると失礼になる方のお家へは控えたほうがいい…これも「素足では失礼」の感覚が薄れて、分かりにくいかもしれませんね。
一定の年齢以上の人がいるお家へは、素足は避けましょう。「素足で家に入るのは、土足で家に入るように汚い」という感覚です。ホコリや泥を考えるとそうですよね。
彼氏の家も、浴衣はやめといたほうが無難ですね(足袋を持って行って、玄関で履いてからお家へ上がるという方法はあります)
浴衣は普段着?
浴衣は普段着だから朝から着ていい、という人もいます。
実は私もそう思います。ただ外出先によって浴衣を着るのか、夏の着物にするのか選びます。
基準は電車に乗るか乗らないか、かなぁ。地元の郵便局や子供の送迎は浴衣ですが、電車で街までお出かけするなら絽の着物です。
浴衣の柄もちょっと考えています。日常着とお祭りの浴衣では柄を替えます。日常着は小紋に近い小さめの柄の浴衣を着ます。大柄で浴衣らしい柄はお祭りなど夕方から着ています。
世代による浴衣の考え方
浴衣は夕方から夜に着るもの、という考えは、昭和っぽいなーと思います。
高度経済成長期、婚活として女性が着付けを習った時代、格を高めるために細かな規則をつけたのでは?と感じます。
大正時代生まれのおばあちゃんは「昔は、夏はいつでも浴衣じゃ」と言っています。都会でなく、農村で農家で育ったものあるでしょう。
いま60代くらいの方は着物の規則を習ったようで「浴衣は朝から着るものじゃないのよ」という目で見てきますね。さすがに見ず知らずの人に注意されることはありませんが…
年齢によって常識が違うようです。
夕方なら文句言われない
せっかく着た浴衣で楽しく過ごすなら、人に文句言われたくないですよね。だったら夕方5時以降で着れば、問題なさそうです。
朝や昼間でも、外出しなければ人に見られないので、自宅では浴衣で過ごせますね。
浴衣のマナーでの
- 時間
- 場所
については、相手に失礼かどうかマナーの問題と、人から「その浴衣は間違ってるよ」と言われて自分が感じることの2つが問題ですよね。
人を不快にさせないマナーは大切に守りたいですが、後者は浴衣を着る人の考え方です。自分がどんな人に見られたい、なりたいかということなので、ちょっと考えて、納得して浴衣を着ればいいですね。
昼間と夜で浴衣の色指定がある?
実は他に…昼と夜、時間によって浴衣の色を選ぶべきである、という考えもあります。
昼は紺、夜は白
昼は紺色の浴衣、夜は白の浴衣を着ます。
昼間は日に当たって下着が透けやすいので紺色を着ます。夜は透ける心配がないから白色浴衣を着る、という考え方です。
昼は白、夜は紺
しかし逆に
昼は白色の浴衣、夜は紺色の浴衣を着る
という説もあります。
昼間は暑いので白っぽい色で涼しげに、夜は蚊を避けるため藍染の浴衣を着るべきだ、という考え方です。
いま手軽に買える紺色の浴衣は、藍染じゃないですよね。だったら虫除け…という効果は期待できません。
もうどっちでもいいじゃん、って笑えちゃいますね。
★この記事の評価★
★★★★☆