妊婦さんでも大丈夫?浴衣と着物の体験談

nifuku

妊婦さんって浴衣や着物を着ても大丈夫?着付けはどうするの?悩みますよね。私の体験ではお腹が大きくてもラクな帯を選んだり、腰紐を調節して妊娠中の和服を楽しみました。夏の浴衣なら着やすいです。無理せず体調に合わせて楽しんでくださいね。

妊娠中は体型変化に合わせて着付け

妊娠中は、日々お腹が大きくなってどんどん体型が変化します。

初めての子だと、お腹が出てくるんだろうなぁと想像しても、実感はありませんよね。初めて体験することですし。

お腹だけじゃなくて、全身ぷよっとしてきて、おしりや胸も大きくなります。

毎日少しずつ体型が変化するので、着物の着付けは少しずつ工夫がいります。

帯の位置

妊婦さんの着物で気になるのは、帯を締める位置ではありませんか?

babymaki帯はお腹の上(アンダーバストにかかるくらい)に巻いたり、おへその下に巻いたりします。

お腹の上と下、どちらに巻くのが正解というわけでなく、妊婦さんの心地良い方にします。私はお腹の上に帯を巻いてました。おへその下から巻き上げる感じで着ると、赤ちゃんが安定すると感じる人もいるようです。

妊婦さんの帯の着付け

妊婦さんの帯は「締める」というより「飾りで巻く」くらいの感覚です。

着物は腰紐や伊達締めで整えるので、帯の結びがゆったりでも、急にはだけることはありません。

帯は着付けの仕上げで、形を整えるくらいで大丈夫です。実際は帯をギュッと締めようとしても、お腹が大きくて締めれません^^

さらりと巻くだけなので、帯は滑りにくくて崩れにくい素材が良いです。

妊婦さんオススメの帯

妊婦さんならではの帯の選び方があります。上手に選ぶと、体に負担なく和服を着られますよ。

帯の太さ

妊娠中は、細めの帯がオススメです。お腹に帯がかからず、圧迫を感じません。

私は半幅帯しか使わないので、半幅帯の話ですが…手持ちの太い帯と細い帯で比べると、幅に1cm差がありました。

ほんの1cmですが、着てみるとそれ以上の差を感じます。

お腹が大きいと、腰とお腹がフラットになりません。すると帯の端っこが、どうしてもお腹にかかります。この端っこで帯の重みを感じます。

お腹にかかる帯は、数ミリでも少ない方がお腹がラクです。

帯の厚さ

k0-23帯は薄いものを選んで下さい。素材は柔らかいものがオススメです。

薄くてクッタリとやさしい帯なら、体を締め付けません。

おばあちゃんにもらったウールの一重の帯が一番快適でした。帯というより、ちょっと厚めの伊達締め感覚で、楽に着られました。ウールなので帯がツルツル滑らず、帯の崩れも気になりませんでした。

妊婦さんに向かない帯は、厚手でしっかりした帯です。

私はリバーシブルの浴衣帯が合いませんでした。普段は着付けがキレイに決まるポリエステル製で、しっかりガッチリしています。

しかし厚手の帯は、体のラインに合わせて曲がらないので、お腹が苦しいです。

紐の締め具合

妊娠中は体型だけでなく、体調も変わりやすいです。お腹が大きくなるのは赤ちゃんの成長でうれしいのですが、つわりやダルさ、疲れやすさがあります。この「なんとなく体調不良」は体験すると、けっこうつらいものです。

腰紐のゆるめ・きつめは体調によって調整しました。

着物を着た後でも「むくんできたかな?」と思うと、腰紐をゆるめました。ゆるめすぎると着物が下がるので、ほんの少し1cm緩めるだけでも、ずいぶん体全体がラクになります。

伊達締めは、帯の下に手を突っ込んで、結び目をほどくだけでも胸が楽になります。

早めの対策で体調不良を予防してくださいね。本当の体調不良になると横になって休憩しないといけませんが、帯がジャマでせっかく着た着物を脱がなければいけません。工夫すれば、長い時間、着物を楽しめます。

着崩れ

お腹が大きいので、着物はよく着崩れます。

というか普段のようにスッキリとは着られません。帯も上下にずれているし、裾も浮きます。

妊婦さんの着付けがちょっと崩れても、あんまりとがめられません。

妊婦さんの結婚式の着物

結婚式の和装など、正装の着崩れは目立ちます。

k0-09式は参加時間が長く、人が多くて緊張もするので、洋服のほうが良いと思います。着物をたまにしか着ない方は特にです。

妊娠中は疲れやすく、急な体調変化もあります。着物より洋服のほうがラクな姿勢で休憩したり、横になりやすいです。

長時間の正装は母体の安全を優先して下さい。

体験談 妊娠中の着物や浴衣

私は妊娠中も着物を着たかったのですが、実際に着られる日は多くありませんでした。

つわり中は着物どころではありませんでした。寝たり起きたり吐いたり、一日中起きてるか寝てるか分からないくらいボンヤリしてました。着物だと帯で寝にくいので、ゆったりした洋服を着ていました。

安定期に入っても、体がむくんだりダルさがあります。腰紐はゴムみたいに伸縮しないので、血行不良にならないよう着物は避けました。

定期妊婦検診日は、マタニティウェアの方が診てもらいやすいです(お医者様、看護師さんが着物に慣れてないので、着物では困惑させてしまいます)。2週間か1ヶ月に一回ありますよね。

そのうち腰が痛くなって骨盤ベルトを使うようになり、着物が着られなくなりました。

妊娠後期はお腹が大きくなって、着物の幅が足りなくなります。裾がはだけちゃいます。

すると着物を着られる日は、体調も気分も良くて、外出の予定がない日になります…そんな絶好調の日は少なかったです。

出産前の最後の和装は妊娠8ヶ月でした。6月に浴衣を着ました。浴衣はラクです。長襦袢がなくて軽いし、着崩れが目立ちません。襟の合わせ(しっかり合わせると息苦しかった)や腰紐の調整もしやすかったです。

お腹に赤ちゃんがいて大きなお腹の浴衣写真は、良い思い出になっています。



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★★★☆☆

  

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