涼味あふれるわらび餅
夏に食べたくなる、涼感あふれるわらび餅。わらび餅は平安時代から貴族に親しまれていました。そのためか現在でも関西では夏の涼味として定着していますが、関東方面での浸透度は低くなっています。しかし地域によっては和菓子屋やスーパーだけでなく、移動販売でも販売されています。
わらび餅の歴史
わらび餅の誕生は古く、平安時代にまでさかのぼります。当時の醍醐天皇の好物だったそうです。
本来のわらび餅はわらび粉、水、砂糖を加熱しながら混ぜて作られる透明の生地であんを包み、きなこをまぶしたものでした。当時はごく一部の帰属した食べることができない、高級菓子だったそうです。
わらび餅の作り方
わらび餅はわらび粉に砂糖と水を加え、冷やし固めます。しかしわらび粉はわらびの地下茎を叩いて砕き、水に浸して洗うことを繰り返し採取したでんぷんを生成して作ります。わらびの地下茎自体が入手しにくい上に、精製にも手間が大いにかかるものです。なので現在ではわらび粉の代わりに葛粉を使用したわらび餅が多くなっています。また、サツマイモやタピオカから取られたデンプンを使用することもあるそうです。
現在では本来のわらび粉で作ったわらび餅は高級品となっています。
わらび餅のバリエーション
わらび餅はきなこをかけたものが一般的です。きな粉に抹茶を混ぜた抹茶わらび餅や、黒蜜をかけた黒糖わらび餅も定番化しています。
餅自体はあっさりした、口溶けのよいものなので、トッピングを変えることで様々な風味が楽しめます。
夏の味覚 |
2011年7月02日
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★★★☆☆