七夕には索餅(さくべい)。食から七夕を楽しむ
桃の節句にはちらし寿司やハマグリ、端午の節句には柏餅。節句には専用のおめでたい食べ物があります。しかし七夕には、七夕らしい食べ物というものを聞いたことがありません。七夕にパーティーを楽しむならどのようなものを食べるといいのでしょうか?
七夕を祝う食べ物
ちらし寿司や柏餅など、節句を祝う食べ物は多くあります。しかし七夕を祝う食べ物はあまり聞いたことがありません。調べてみたところ七夕は素麺や団子、さらに索餅(さくべい)というものを食べる地域があるそうです。
索餅(さくべい)ってどんな食べ物?
索餅(さくべい)・・・私は今まで聞いたことがありませんでした。索餅とは小麦と米の粉を練って作るお菓子だそうです。見た目は二本の縄を組み合わせたようなもので、「麦縄」とも呼ばれているそうです。
京都 地主神社HPで索餅(さくべい)のレシピを公開しています。七夕特集の「みんなで七夕祭り!料理編-索餅(さくべい)-」という記事に掲載されています。
こちらのレシピでは米粉を使わず小麦粉のみで作っているので、本来の索餅(さくべい)とは違っているようです。でもレシピを見た感じ、素朴な味のお菓子だと思います。今度挑戦してみよう。
七夕に素麺を食べる理由
索餅(さくべい)以外にも、七夕に素麺(そうめん)を食べる地域があるそうです。素麺(そうめん)は索餅(さくべい)を元に生まれたからなのだそうです。今となっては別の食べ物にしか思えないけど、素麺(そうめん)ができた頃は似ていたのかもしれませんね。
また、素麺(そうめん)は天の川をイメージしているとも言われています。たしかに素麺(そうめん)の細く流れるような麺は、川の流れにも似て・・いるかなぁ?
いずれにしても暑くなってくる七夕に、ツルッと喉越しのいい素麺(そうめん)というのはピッタリだと思います。盛り付けもひと手間かけて星型に切った薄焼き卵などを飾ると、食卓が華やかになりそうですね。
七夕に食べたいスイーツ
索餅(さくべい)
七夕には索餅(さくべい)を食べると言われても、売っているのを見たことがありません。索餅(さくべい)は手作りするしかないと思います。・・・と思っていたけど、「そうめんのルーツ」というお菓子を見つけました!
長崎中華街にある蘇州林というお店の「麻花兒(マファール)」というお菓子です。ねじ合わせた見た目から「よりより」とも呼ばれているようです。
「索餅(さくべい)」という名前ではないけど、おそらく同じものだと思います。長崎名物のひとつのようですね。
実際に食べてみたけど、思ったより美味しいかった!揚げているのでちょっと油っこいけど、やさしい甘さでビスケットみたい。ソフトタイプの方を食べたけど、ソフトでも結構固めの食感。棒状のままかぶりついてみたけど、硬くて無理でした。仕方ないから割って食べたけど、どうやって食べるといいんだろう?
寒ざらし
索餅以外にも「寒ざらし」という白玉団子のようなものを食べることもあるそうです。寒ざらしについて調べてみたところ、どうやら島原のお菓子みたいです。でも白玉団子と寒ざらしの違いはイマイチわからずじまい。とりあえず、白玉団子なら比較的簡単に作れるし、市販でも購入できますね。
船橋屋のくず餅、大好きなんです!厳密に言うと、くず餅ではなく黒蜜が好きなのですが。白玉あんみつは七夕にも合いそうですね。
伝統にこだわらないなら、和菓子・洋菓子問わず、七夕をモチーフにしたスイーツは結構販売されています。和菓子なら涼しげな羊羹や、星型モチーフのゼリーなどがあります。洋菓子ではゼリーが多いでしょうか。七夕の季節にデパ地下に行くと、思いがけない七夕スイーツに出会えますよ。
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