季節を感じる上生菓子

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和菓子は五感の芸術と言われるほど、繊細に作られるお菓子。季節感を感じさせる細かなデザインの上生菓子は食べるのも惜しくなるほど。現在でも茶席や贈答品としても使われます。それぞれの季節を感じさせる上生菓子で、季節を感じたいものです。

上生菓子とは

上生菓子とは「上等な菓子」のこと。茶会の席や、贈答品としても使用され、丁寧に作られているので芸術品のような美しさがあります。
上生菓子の代表は練りきりと呼ばれるものです。白こしあんに求肥や薯蕷、微塵粉などのつなぎを加えて練り上げた練りきりあんを使い、細工をして作ります。季節の草花などを型どり、色鮮やかで風情があります。

上生菓子の歴史

上生菓子の始まりは江戸時代の京都と言われています。茶席とともに食べる芸術として発展をしていきました。趣向をこらしたした美しさと味は、贈答にもぴったりの和菓子です。
練りきり餡をそぼろにして使うきんとんは、江戸時代の文献に記述があります。

上生菓子のバリエーション

上生菓子のデザインは季節をイメージして作られます。職人が考えるものなので、作り手の数だけバリエーションが存在すると言われています。練りきりあんだけでなく、ようかんや寒天などの素材を組み合わせることで、見た目だけでなく、味や食感も豊かなものになります。

季節感を感じることのできる上生菓子は、贈答や茶席には欠かせない和菓子です。繊細な作りの上生菓子で、季節を感じたいですね。



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