子供から大人まで人気のある飴
小さくて、一口で収まるサイズの飴は老若男女問わず一度は食べたことがあるお菓子。シンプルな丸い形のものはもちろん、細工の施された飴細工まで、種類は豊富です。砂糖やその他の糖類を加熱して溶解したシンプルな製法ながら、誰もがほっとするお菓子です。
飴の歴史
飴の歴史は古く、日本書紀の文献にも残っています。当時は食べ物として飴を用いていたかは不明だそうですが、歴史自体は古いということがわかります。当時は麦や小麦から作られる水飴で、甘味料として用いられたと考えられています。また、甘い物自体が貴重なものであったので、薬や珍味のような扱いもされていたようです。
飴が本格的な発展を遂げるのは江戸時代に入ってから。水飴を煮詰めた固飴や、有平糖のような砂糖飴など、種類が豊富になりました。この時代には笛や太鼓を演奏しながら飴を売る行商人もいたそうです。
飴の種類
砂糖や水飴を原料とした飴ですが、使用する原料によって豊富な種類が作られています。
- 黒飴:黒砂糖やカラメル色素を使用した黒色の飴。
- べっこう飴:溶かした飴を金属製の型で成型した、茶褐色の飴。
- リンゴ飴:りんごの表面に食紅で色をつけた砂糖水をかけ、固めた物。
- あんず飴:食酢に付けた杏の種が入った実に、水飴を絡めたもの。
- 金太郎飴:どこを切っても、切り口に同じ柄が現れるように作られた棒状の飴。
今でも一般的によく食べられる飴以外に、鑑賞を主な目的とした飴細工も作られた。
和菓子 |
2011年6月25日
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★★★☆☆