黒糖の風味豊かなかりんとう

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揚げた生地に、黒糖でしっかりと味付けされたかりんとう。近年はかりんとう専門店も多く見られ、人気のあるお菓子です。ひとつでもボリューム感のあるかりんとうは、お茶請けにぴったりの和菓子です。

かりんとうの歴史

かりんとうの起源ははっきりわかっていませんが、唐菓子が起源とも言われています。小麦粉に蜜などを加えた生地をねじり、油で揚げた唐菓子によく似ていることが理由です。また、別にスペインにはかりんとうによく似た南蛮菓子があるので、そちらを起源とする説があります。しかしスペイン説には関連性を示す研究や文献はないそうです。

起源や歴史ははっきりしませんが、かりんとうが人々に親しまれるようになったのは江戸時代後期と言われています。赤いちょうちんを下げて町を歩くかりんとう売りの姿が記述として残っているそうです。

かりんとうの種類

かりんとうは小麦粉に砂糖などを加えた生地を油で揚げ、黒砂糖や白砂糖をかけて乾燥させたお菓子です。しかし地域によって製法が異なり、食感も別のお菓子に仕上がっています。
関東のかりんとうは生地の発酵を長めに行い、比較的柔らかく食感の軽いお菓子です。白砂糖がかかった小ぶりのものが関東のかりんとうの主流となっています。一方関西では硬めにこねた生地を用いるため、比較的硬めの食感となっています。大きく切った生地をねじった形状で、駄菓子としての感覚が強くあります。また、秋田県では短冊状に加工したかりんとうもあります。秋田県のかりんとうには味噌と砂糖を混ぜた味付けになっています。

地域によってかりんとうの形状や味付けは大きく異なります。現在では駄菓子として気軽食べられるものから、高級品として贈答品にされるかりんとうもあります。



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★★★☆☆

  

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