ポルトガル伝来の金平糖
お星様のような可愛らしい形状のお菓子、金平糖。色とりどりで見た目も鮮やかな金平糖は、見ているだけでも楽しい気持ちになれるお菓子です。元々はポルトガルからやってきた「コンフェイト」が語源。金米糖や金餅糖とも表記され、糖花と呼ばれることもあります。
金平糖の歴史
金平糖はカステラや有平糖などと共に南蛮菓子として伝えられたとされています。元々の語源はポルトガル語のコンフェイトと言われています。確かに「こんぺいとう」「コンフェイト」と言葉が似ていますね。安土桃山時代から江戸時代初期にかけて伝わった金平糖は、日本の貸文化に多大な影響を与えた南蛮菓子のひとつです。
金平糖が日本で作られたのは長崎が最初と言われています。その後上方、江戸へと伝わっていき、日本中に伝わりました。
金平糖の作り方
金平糖が伝来した当時は製法がわからず、2年余りの時間をかけて研究されました。
現在ではいら粉というもち米を砕いたものが金平糖の核に使われています。これを絶えず回転する大釜に入れ、しっくり熱を加えながら蜜をかけ、水分を飛ばして再び蜜をかける・・・という作業を繰り返すことで金平糖は作られます。この作業を1〜2週間続けることで、金平糖のツノが作られていきます。
正式な金平糖の突起の数は24個と言われています。しかしこの特徴的な突起が形成されるかについては定説がわかっていません。
金平糖の利用方法
金平糖はカラフルな色から結婚式のドラジェとしても利用される、小さくても華やかなお菓子です。見た目のかわいらしさもありますが、非常食用の乾パンの缶には氷砂糖とともに同梱されていることがあります。活動に必要なカロリー摂取や乾パンを食べやすくするために唾液の分泌を促進する効果を目的としています。
グラニュー糖を主成分としているため、喫茶店などではコーヒーや紅茶用の砂糖の代用としても用いられることがあります。
飴玉と似た雰囲気の砂糖を成分とした甘い菓子ですが、湿気さえ気をつければ長期保存ができるのが特徴です。金平糖ならではの利点を活かして、おいしく食べたいですね。
★この記事の評価★
★★★★★