箒(ほうき)を使おう

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掃除道具のほうきは使用している家庭の数は減ってきていても、誰もが一度は使ったことがある和道具ではないでしょうか。室内の掃除においてはホコリが立ちやすいことや、掃除機の普及によって使用者が減っていることは確かです。ですが箒でしかできない掃除の方法もあり、価値を見直す必要のある道具のひとつです。

ほうきの歴史

日本に現存する最古のほうきは古墳時代のものと言われています。その使用目的は清掃用具であったかは不明です。その後、古事記の記述によると、ほうきは祭祀用の道具として宗教的な意味があったと言われています。平安時代には掃き掃除の道具として使用されるようになり、室町時代には箒売りという職業があるなど需要が高まったことが予想されます。

当時のほうきは庭箒や竹箒でした。江戸末期あたりからはホウキモロコシを使用して作られたものや、シュロを用いた座敷箒も使われるようになりました。
現在では電気掃除機の普及や畳部屋の減少により室内での使用は減ってきています。また、アレルギーの原因となるホコリを立てる掃除は推奨されなくなりつつあります。

ほうきの種類

ほうきは大きく分けて屋内用の座敷箒と、屋外用の庭箒に分けられます。

座敷ほうきはホウキモロコシなどの柔らかい素材が使われたほうきです。ほうきを使って畳の部屋を掃除するときは、湿った茶殻を畳に巻いてから掃くといいと言われています。
また、ホコリは上を滑って隅の方へ移動し、綿ボコリになると言われています。畳の目に沿って部屋の奥から手前、そして出口の順に掃きだしていきます。

庭ほうきは代表的なものに竹箒があります。竹箒はその名の通り、竹を使用したほうきです。穂先が荒いので、砂や小石を逃しつつ庭の落ち葉をかき集めるのに適しています。



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