節電の夏!すだれに釣り忍はいかが?
釣り忍(つりしのぶ)を知っていますか?苔玉のハンギングバスケットみたいなもので、軒先に飾って涼しさを感じる伝統アイテムです。シノブグサというシダ植物を井桁・球形・舟形などの形にして、風鈴と一緒に吊るしたりします。育て方も簡単なので、すだれと一緒に和風インテリアとしても飾ってみては?癒されます。
釣り忍とは
釣り忍とは、竹やい草の芯に山ゴケを巻きつけ、シダ類のシノブの根茎を巻きつけて作ったものです。
軒先に吊るして眺めて、涼しさを感じるアイテムです。現代ならハンギングバスケットみたいなかんじ?
江戸時代に庭師が夏の挨拶として取引先に配ったのが始まりと言われていて、明治から昭和初期に大いに広がりました。
今の日本ではあまりお目にかかることはありませんが、だからこそオリジナリティがあってかっこよくありませんか?苔玉と違って、釣り忍は家の外に吊るせるので風流人っぽさもアピールできちゃいます。そうでなくても、通りかかって釣り忍を見てくれた人が暑さを忘れて涼しさを感じてくれたら嬉しいですよね。
釣り忍の形
釣り忍には、さまざまなデザインがありますが、井桁・球形・舟形のものが多いです。
井桁 |
球型 |
船形 |
「井」の形に組まれた釣り忍です。 | 吊るせる苔玉のイメージです。 | 水を連想させて涼し気な舟形です。 |
釣りしのぶの育て方
釣り忍に使われるシノブは乾燥に強いシダです。水がなくても「耐え忍ぶ」ということからこの名になったと言われています。
しかしシダ植物ですから直射日光は避けましょう。葉の色が焼けてしまいます。建物の影や、すだれ越しの日光程度が良いようです。
夏場は8割程度乾燥したら、吊り忍をそのままドボンと水につけます。乾燥したら水、という育て方なら気楽ですね。
オフシーズンも、雨がかかる場所ならなんとか生きていけるとか。上手に育てれば何年も楽しめます。丈夫で頼もしい植物ですね!
植物を育てる楽しみ
自宅に植物があると、生活にうるおいが生まれると思うのですが、忙しくてなかなかできないのが現実…。生花を活けたり、毎日決まった時間に水やりが必要な植物は、枯らしてしまった経験がある人もいるのでは?
つりしのぶだったら「まぁまぁ」で育ってくれるので、園芸の初心者向きかもしれませんね。
見た目からの涼
日本の夏は暑い!そのため昔から風鈴や虫の音、金魚などで涼しく過ごす伝統がありますよね。最近は節電としてすだれが見直されています。
釣り忍もそのひとつで、軒下に吊るすことで手軽に植物の緑色を感じることができます。シダ植物だからみずみずしい感じで涼しいんですよね。
風鈴付きの釣り忍
釣り忍のデザインとして、風鈴とセットになったものがあります。
見た目と音の両方を同時に楽しむことができるので一石二鳥!涼しさも2倍になりそう!
新しいデザインの釣り忍
伝統にこだわらず、現在ではアレンジされたデザインの釣り忍もあります。私は以前、金魚鉢を包んだデザインの釣り忍をみたこともあります。プレゼントとしても人気みたいです。
シノブではありませんが、光触媒つりしのぶ
すだれプラス釣り忍
今年は節電ですだれを導入した家庭も多いのでは?もしかして和風つながりという事で、風鈴を飾ったりしていませんか?
これから風鈴を買うのなら、釣りしのぶの付いた風鈴もいいですよ。風鈴を飾るだけよりも、釣りしのぶプラス風鈴なら、ちょっと個性的でステキなインテリア?外に吊るすからエクステリア?になると思います。
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★★★☆☆