団扇と扇子、どっちが便利?
うちわや扇子は自分で扇いで風を送るのに用いる道具です。うちわは常に開いた形状なのに対して、 扇子は折りたたみができます。扇ぐときにはうちわの方が使いやすいけど、持ち運びには扇子の方が便利な気はしますが、実際はどうでしょうか。
うちわ
うちわは漢字では「団扇」と書きます。
『団』には「まるい」という意味、『扇』はそのまま「おうぎ」。つまり文字の通りに『丸い形状のおうぎ』という意味なんですね。
うちわは元々は風を送る道具ではなく、虫を打ち払うのが目的でした。病魔などを打ち払う魔除けの意味もあったそうです。
江戸時代となり、一般大衆に普及して涼を求めるために扇いだり、炊事や蛍などの虫追いなどの場面で使われるようになったそうです。
うちわは家庭で使うのはもちろんですが、浴衣の帯に挟んで持ち歩くこともありますね。浴衣を着る時のコーディネート小物になっている気がします。
扇子
扇子は昔、扇(おうぎ)と呼ばれるのが普通でした。
数本の細長い竹や木でできた骨を束ねて端の一点で固定しており、使わないときは折りたたみ、使うときに広げるので持ち運びに便利です。
ヨーロッパや中国でも扇子がありますが、木の薄板を重ねたり、紙を折りたたんで作成する扇は日本で発明されたんですって。昔から日本の技術力ってすごかったのだなぁ。コンパクトに折りたためるという利点が評価されて、中国・ヨーロッパへと輸出されたそうです。
扇子は一般的には涼を得るために使いますが、祭り事や行事、芸能などにも使われます。
日本舞踊に使う扇子は、一般的な扇子よりもサイズが大きいです。
私は実物を見たことはないのですが、鉄扇子というものもあります。鉄扇子は武道にも使われるんですって。
楽天で「鉄扇子」を検索したら、戦国武将の家紋をデザインしたものが多くありました。 武将好きな方が持ってるイメージならあります。
結局うちわと扇子、どちらが便利なの?
私的な結論としては
- うちわ:自宅で使う用。
- 扇子:外出時の持ち歩き用。
となっています。
しかしうちわは浴衣にコーディネートすると楽しいアイテムだし、状況に応じて扇子を上品に使いこなしたいという気持ちもあります。
うちわと扇子、どちらが使いやすいのかは結局は使う人の好み次第なんでしょうね。
実用性を重視している人も多いですが、うちわも扇子も四季を演出することのできるアイテムです。日本の四季を感じさせる美しい柄は、海外でも評価が高いそうです。
うちわや扇子を使う時は柄も意識できたらもっと豊かな和生活を楽しめそうですね。
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