耳から涼む和アイテム 風鈴
風鈴の音色は心地よく響きます。音だけで体感温度が変わるわけではありませんが、風鈴の音を聞くと何故か涼しい気持ちになりませんか?日本の夏の風物詩として現在も使われる風鈴。お気に入りを見つけて、夏を快適に乗りきりましょう。
風鈴の歴史
日本に今も残る文化は中国から伝わったものが多いですが、風鈴もそのひとつ。
風鈴は元々は家の四隅に取り付け、音で邪気を払ったり吉凶を占う目的で使用されていたそうです。元来は「占風鐸」と呼ばれていたそうですが、日本では鎌倉時代に「風鈴」という名前がつけられました。
平安・鎌倉時代の貴族の間では、外から疫病神が屋敷の中に入るのを防ぐために縁側に下げていたそうです。
風鈴に使われる素材
風鈴に使われている素材というと、何を思い出しますか?キレイな音の響く金属、見た目も涼やかなガラス、ぬくもりを感じる陶器。風鈴に使われる素材は結構豊富なんです。
南部鉄器の風鈴
私は風鈴というと、南部鉄器のものを思い出します。子供の頃、家で使っていたから記憶に強く残っているのでしょうね。
南部鉄器の風鈴は「リーン」と響き渡る音色がします。見た目は重厚感があるのですが、音色ではとても涼しげですよね。
南部鉄器の風鈴って渋いデザインしかないと思っていたけど、花をデザインした可愛らしいものもあるんですね!葉のデザインも凝ってます。インテリアとして活躍してくれそう!
ガラスの風鈴
ガラスの風鈴は透明感があって、見ているだけでも涼しげ!音の響きが少なく、チリチリと可愛らしい音がします。住宅地などに住んでいる方には、音が小さめのガラスの風鈴がいいかもしれません。
江戸風鈴がガラスの風鈴で有名です。
陶器・磁器の風鈴
子供の頃、熊のキャラクターの陶器製風鈴を誕生日プレゼントにもらったことがあります。キャラクターグッズで音色を重視していなかったためか、あまりいい音はしなかったなぁ。
焼き物でも陶器でなくて磁器なら音の響きが良いですね。陶器や磁器の風鈴は白をベースにしたデザインが多く、こちらも涼しげに見えます。
備長炭の風鈴
備長炭の風鈴は、見た目の無骨さから想像できないくらいのかわいい音色です!
実は備長炭の風鈴なんてものがあることは知りませんでした!見た目はそのまま「備長炭」なのですが、これが意外にもキレイな音がするんですよ。
ドアチャイムとしても使えるかも?
洋風デザインの風鈴
現代的なデザインの風鈴もあります。和風デザインじゃない風鈴も面白いですね。ダイニングなんかに吊るしてもインテリアとして違和感がありません。
陶器と竹を組み合わせたユニークなデザインの風鈴は、どこか北欧テイストを感じさせます!
風鈴を使うときの注意
風鈴を飾る時期
風鈴を飾り始める時期は、特に決まっていません。風鈴は夏の涼感アイテムなので、私は梅雨明けを目安に飾っています。
雨の日に風鈴が鳴っているとちょっと変な感じがしませんか?天気や気温に合わせて取り外すと粋な気がします。
とはいっても、夏に限らず一年中吊るしっぱなしのお家もありますが…。
風鈴は近所迷惑?
マンションや住宅地では、風鈴の音が近所迷惑になっていることも?!自分では「風流だ」と思っている風鈴の音も、人によっては騒音に感じるかもしれません。
- 風の強い日は風鈴を使わない
- 夜は片付ける
- 風鈴を飾るのは夏の季節だけ
ちょっとしたルールを守ることで、近所迷惑を防げます。
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★★★☆☆