端午の節句を祝うおもてなし料理・和菓子
端午の節句はどんな料理でお祝いするか知っていますか?かしわ餅やちまきの和菓子はもちろん、すくすく育つという意味合いのタケノコや、出世魚のブリなどをつかうとおめでたい雰囲気になります。キャラ弁のように盛り付け方をアレンジしてこいのぼりの形にしても楽しそう。自分なりのアレンジで端午の節句の食卓を演出しましょう。
端午の節句を彩る和菓子
子供の日の和菓子というと、柏餅とちまき、どちらを思い出しますか?大きく分けて関西ではちまき、関東では柏餅を食べることが多いそうです。
柏餅
あんの入った餅を、柏の葉で包んだ柏餅は端午の節句に欠かせないお菓子です。
柏の葉は、新芽が出ない限り古い葉が落ちません。このことから柏は「子孫繁栄」や「後継者が絶えない」という縁起のいいものと考えられ、端午の節句のお祝い菓子として使われるようになったそうです。
シンプルな和菓子ですが、柏の葉の独特の香りが特徴となっています。あんこ以外にも、みそあんが入った柏餅もあるそうです。
ちまき
ちまきの起源は中国の故事にあり、中国から端午の節句が伝来したとき一緒に日本に伝わりました。
ちまきはういろうを笹で巻いたものです。笹には整腸作用があり、健康にいい食べ物として考えられていました。ほんのりした甘みの菓子に、笹の葉の香りがついています。あんこが入っていないので、和菓子が苦手な方でも食べやすいのではないでしょうか。ちまきの中に入っているういろうはプレーンな白色以外に、黒糖や抹茶などのバリエーションがあります。
ちまきの形は地域によって異なり、新潟では三角形のものが主流のようです。
鹿児島では「あくまき」というお菓子が郷土菓子として根付いています。もち米を竹の皮で包んだもので、素朴な味わいのお菓子です。
端午の節句のお祝い料理
桃の節句にはちらし寿司やハマグリの吸い物、菜の花などを使った定番料理があります。しかし端午の節句にはこれといって定番の料理がありません。
旬の食材で、縁起を担いだ食材を中心に、お祝い料理を作る人が多いようです。
- タケノコ
- ブリ・スズキ
- カツオ
タケノコは成長が早く、子供の成長もタケノコのようにあってほしいということから。ブリやスズキは出世魚、カツオは「勝男」と当て字できることから縁起の良い食材とされています。これ以外にも赤飯や尾頭付きの鯛を用意することもあります。
ちまき寿司
調べてみましたが地域性のものか、季節的なものかわかりませんでしたが、「ちまき寿司」という寿司があります。和菓子のちまきと同じように、笹の葉で寿司を包んであります。
ちまき寿司は赤坂の「福槌」というお店のものが有名なようですが、笹の葉があれば家庭でも真似ができそうです。
笹の葉に包まれている状態では具材が何か分からず、開けてからのお楽しみとしたら、家族全員で盛り上がれそうです。具材も大人が喜ぶコハダや穴子だけでなく、子供が食べやすいエビや玉子、ツナなどを用意しても楽しそう。
子供が喜ぶお祝い料理
日本の伝統文化でのお祝い料理というのは、正直な話、あまり子供が喜ぶ味ではありません。子供が主役の日だからこそ、子供の好きな料理を中心に選ぶのも方法です。
五月人形の兜のようにおにぎりをデコったり、ちらし寿司を鯉のぼり型にして盛り付けると食卓が華やかになりますよ。お手伝いができる歳の子供なら、盛り付けを一緒にやるのも楽しいですね。ちまき繋がりで中華ちまきを用意したり、炊き込みご飯を柏の葉で包んでも子供の日気分が高まりそう。
子供の好きなハンバーグも鯉のぼりの形にするなど、自分なりのアレンジをすることで食卓を華やかに演出できますよ。
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